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今日、視覚障がいを持っている方とお話をする機会があった。
その方は、20年前に脳出血(橋という部分)になった方であった。 私が理学療法士の養成校に入る前、すなわち私が高校生のときに、 その方は、橋という脳の生命中枢を司る部分に、出血が起こった。 一歩違えば、脳の領域でいうとミリ単位で違えば、 また治療が遅ければ、20年前に最良の治療を受けなければ、 生命はなかったであろう。 発症後は片側半分が認識できない、半側空間無視という高次脳機能障害と、 半側麻痺やバランス障害に苦しみながら、懸命のリハビリを続けたという。 懸命のリハビリを続けながら、視覚障がいを持ち続けながら、 鍼灸師の学校に通い、資格を取得し、 いまはNPO法人も開設しているという。 NHKスペシャル:闘うリハビリ に 長嶋監督が出演され、 毎日が闘いだった、という言葉が甦る。 私も理学療法士となり、悩む日々、切磋琢磨する日々、 異国での国際協力でどうしても言葉がわからず自暴自棄になった日々、 そんな日々もあったが、この方の発症後の人生はそれを超越しているものである。 このブログに投稿すること自体、失礼にあたるかもしれない。 理学療法士として、いま何ができるのか、考える機会となった。 今日、この方との出会いを感謝したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.31 22:48:31
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