今を生きるとは
黒澤明の名作のひとつに「生きる」という映画がある役所の定年間近の主人公が自らの癌を知り今までの役人根性を恥じ病を押して、子供たちのために命をかけて公園を作る話なのだが今春、卒業した通信制のS君にamazonで購入した DVDを渡しためちゃ感動しました‼と週末,ラインがあったもう一つ「船の上のピアニスト」というDVDも渡したこれは映画タイタニックの貧しいアイルランド系移民の主人公のように自由の国アメリカを目指す貧しい女性が船の中で産み落とした赤ん坊がその生の始まりから終わりまで一度も船を降りず幻のJazzピアニストとして老朽化し、今まさに爆薬が仕掛けられた船のなか死んでいく話であるがそれについては一言もなしS君らしいなと思った2つの作品にはまったく関連性がないが彼は前者が良かったのだろう・・・このコロナ禍で他者とのかかわりが希薄になる時代に今を生きるとは難しいことなのだろうがありていに言えば道端の名もなき花の自らのうつくしさに気づくことかもしれないし空のまったき蒼さに我知らず、心を揺さぶられることかもしれないしさまざまな本を読み自分とはなにものなのか?という問いを続けていくことかもしれない今を「いっぱい」生きなくていつ、生きることができるのか直線とは点の集合である…そんなことを考える歳に自分はなりつつある…