息子の2年1組の学級通信に載っていた話です。
親ばかを承知で紹介させてもらいます。
給食の時間のことです。
いつも通りみんなで給食室へ向かいました。
体育館前の廊下を左手に折れたとき、その光景が現れました。
1年生が給食のお汁を廊下一面にこぼしてしまったようなのです。
1年生の先生や、1年生が食缶を囲んで慌てているのがわかりました。
私たちは給食を運んでいる途中だったので、手を出すことも
できずに給食をそのまま学級へ運び入れました。
すると、私の方で何も言わないのに、さっと自分の雑巾を椅子からはずして「先生、拭きにいってもいい?」という子供たちが、何人もいたのです。
「もちろん!」そう言うと、私も急いで雑巾を取り、廊下へ向かいました。
たくさんの子供たちが現場に駆け付けていました。
よく見ると、空色の名札をつけた3年生も廊下の床を拭いているのが分かりました.
「すごいね」と言いながら一緒に行った子供たちと床を拭きました。
たくさんの子供たちが一度に拭くので、あっという間にきれいになりました。
クラスへ戻ってみると緊急事態がわかったのか普段より早く配膳が済んでいました。
そうなると、今度は1年生の汁物が半分なくなってしまったことが気になります。
いくらか残してあった汁缶を持って1年生の教室へ行き、分けることにしました。
1年生は「ありがとう!」とみんな口々にお礼を言ってくれました。
「1年生にはよくあることだよ」と言って、教室に帰ってきました。
「みんな、すぐに手伝いに行ってくれて本当にありがとう。1年生がお礼を言ってたよ。」と伝えると、それぞれが嬉しそうに、にっこりと微笑みました。
田舎暮らし応援倶楽部