東 君平さんってご存じですか?
残念ながら、もう20年も前に亡くなっておられますが、私の好きな絵本作家です。
東 君平 (ひがし くんぺい 、1940年 1月9日 -1986年 12月3日 )さんは、兵庫県 神戸市 出身の 絵本作家 、童話作家 。代表作に『 のぼるはがんばる 』、『 くんぺい魔法ばなし 』や『 おはようどうわ 』のシリーズがある。
医師の子として生まれながらも、父の逝去と破産で家族は散り散りになり、不幸な子供時代を過ごす。秋山カメラ店の店員など職業を転々としながらお茶の水美術学院で絵の勉強を続け、 谷内六郎 と出会い、彼の後押しで童話のイラストレーターとしてデビュー。その後、童話作家に転じる。中学、高校は入学、転入を繰り返した後、23歳で、盆進高校を卒業。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
写真は君平さんの『紙ひこうき』というタイトルの切り絵の原画をシルクスクリーンで印刷したものです。
19/220というシリアルナンバーが入っています。
ちょっと高かったのですが、どうしても欲しかったので10年程前に購入しました。
今は家の玄関に掛けてあります。
いまは ちょっと
かざむきが わるいだけ
そのうち きみのも
うまく とびます
ちょと落ち込んだ時によむと元気になれます。
君平さんの詩は、純粋でかぎりなく優しい。
『新宿 』
十九歳。
身も心も腹も どん底の日々だった
学校は途中から行けなくなっているし 仕事も辛かった
ぼくは 新宿の街を歩いていた。
(中略)
「新宿か」
古びた外灯の錆びた鉄棒に 釘ででも書いたのだろう
下手な字で新宿と書いてあった。
「しんじゅく・・・・・か」
この二度の呟きが ぼくの生き方を決めたといってもいい。
ぼくは その日から もっともっと
自分の気持ちを信じてゆこうと思った。
それは 新宿の文字が しんじゆく と読めたからだ。
もう少し君平さんの作品にふれてみたいひとは東君平作品展示室へどうぞ。
ここにある『ないしょ』っていう詩もいいですよ。
またの機会に他の詩を紹介しますね。
田舎暮らし応援倶楽部