朝6時45分。
小学2年生の息子が小学校へ 通学するために家を出る時刻です。
外気温氷点下5℃。
寒さが厳しい時は氷点下10℃以下まで下がる日もあります。
家から学校まで片道4Km。
彼は1時間以上かけて、この道のりを毎日通っています。
雨の日も雪の日も。
私が、この土地に家を建てたいちばんの理由は、ここから見られる風景の素晴らしさ。
眼前に南アルプス連峰のパノラマが広がり、背後には中央アルプスが圧倒的な迫力で鎮座する。
この土地に出会った瞬間、「ここしかない」と確信しました。
ここ伊那谷は信州といっても雪が少ないこと、実家のある大阪から車で4時間弱であることなど、他にもこの土地を選んだ理由はありますが、いちばんめの理由と比べるとみんな後づけみたいなものです。
賢明な方なら家を建てる時に学校、病院、商店までの距離や、その他諸々の条件を考慮されると思いますが、熟慮の足りない私にはどれもとるに足らないことに思えました。
ちなみに私は片道40Kmかけて床屋に通っています。(もちろんこれは、近くに他の床屋が無い訳ではありませんけど・・・ ◆ 遠くの床屋へ行く ◆ 参照)
息子は時々「家が学校の近くに飛んでいけばいいのに・・・」なんてもらしますが、「父さんの子供として生まれて来た運命を嘆いてもらうしかないなぁ」なんて言っています。
毎日この距離を歩いているだけあって彼の足腰は確実に強化されています。
たまにトレッキングに出かけると彼は山を駆け登り、こっちがついて行くのに苦労するくらいです。
そんな時は、父の威厳(笑)を保つために「父さんちょっと仕事で疲れてるからなぁ。まあそれにしても○○、ちょっと腕あげたなぁ!」などと負け惜しみを言っておきます。
ここは都会ではなく、田舎です。
田舎暮らしを選んだ私は、息子にはちょっと悪いですがこれで良かったと思っています。
田舎暮らし応援倶楽部