テーマ:天文(614)
カテゴリ:10文
明日9月29日は、旧暦の八月十五日にあたる。2023年は9月29日が「中秋の名月」の日で、満月と同じ日付になる。お月見といえば「9月の満月」と思われがちだが、毎年必ず一致するわけではない。
ある日付が「満月の日」というのは、その日のうちに「月が望、つまり地球から見てちょうど太陽の反対方向を通る瞬間を迎える」ことを意味する。「新月の日」も「月がちょうど太陽と同じ方向を通る瞬間(朔)」を含む日になる。 新月から新月まで(月の朔望周期)は約29.5日なので、新月から満月までは平均すると約14.8日ということになる。たとえば「1日の23時に朔」だとすると、十五夜は(14日後の)15日となるが、望は平均的には14.8日後の「16日18時ごろ」なので満月の日は16日になり、1日ずれることになる。 さらに、月の軌道が楕円であることなど様々な理由で、朔から望までの期間が14.8日からずれることもある。こうした複合的な理由から、十五夜と満月の日は一致しないことが多くなる。 とはいえ「秋の真ん中」は八月十五日なので、たとえ満月とずれていても十五夜こそが中秋の名月。もちろん他の日の月も美しいが、とくにこの日には名月を眺めたい。 ちなみに、2023年の場合は9月29日の18時58分ごろが望(朔からの日数は14.35日)。つまり、当夜の名月は望から数時間程度しか経っていないので、「とても丸く」見える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年09月28日 18時55分03秒
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