カテゴリ:スポー2
一昨日、パリオリンピックの女子マラソンを見た。鈴木優花は、トップグループから何度も遅れるも、驚異的な粘りでトップグループに追いつき、35km付近の給水所に近付いた。カメラはランナーを後方から撮っていた。上手く給水できればいいなと思いつつ画面を見ていた。日本の給水ブースが見えた。そこには、おかしな挙動でボトルが動いていた。なんとなく嫌な予感が過った。
給水失敗! その後、鈴木優花はトップグループで粘るものの、徐々に遅れていった。 明らかに給水失敗の影響が見て取れる。それでも頑張って、自己新で6位入賞した鈴木優花は立派で、称賛に値する。でも、あの給水ができていたら・・・ 翌日、ネットを見たら、「(給水のボトルを)落としちゃったけど、パワー貰えた」「中・長距離選手が総出でサポートしてて、チームJapan最高です」「なんか愛溢れてて良いなぁ。マラソンは孤独な戦いだけど、決して1人じゃないし仲間がいるんだよね、温かいな」など、チーム一丸となって最後のレースを支える姿に称賛の声が見て取れた。 確かに美談だけれど・・・それで良いの? マラソンの給水は、もやは「勝敗を左右する重要な技術」と捉えるのが正しいだろう。 それは、陸上のリレー種目における「バトンパス」やF1や耐久レースにおける「ピット作業」と同等だ。真剣にベストな方法・手順を考え、何度も繰り返してリハーサルを行い、本番に臨み成功させる必要がある。失敗しちゃったけれどパワー貰えたなんて精神論で済ます問題ではない。 競争相手は全て国の代表として出場している選手。美談や精神論で勝てると思うなんて大間違いだ。 ボトルの形状・材質・重量は? 中身の成分は? ボトルに付ける紐やフックの形状は? 何がベストなのかを研究して、いくつかの案を提示して、最後にランナーに選んで貰ったら? どうやって受け渡すのが確実なのか? 取りやすい高さ/テーブルからの距離は? 受け取り方は? 日本の受け渡しブースをランナーに知らせる最良の方法は? 音を使うってアイディアは? 人間工学的に、どのような方法が確実に受け渡せるのだろう? メーカーや大学の専門家の協力を仰いで研究すべきじゃね? 給水はチーム作業。チームのメンバーの役割も大事。レースに出場する/出場した選手に給水を任せるのって酷じゃね? 前にも書いたけれど、何度も繰り返してリハーサルを行い、本番に臨み成功させる必要がある。役員の人が受け渡すのが良いと思うけどな。リハーサルを行う時間も選手より有るだろうし。受け渡しは役員、選手はランナーへの声掛けの役割分担が妥当と思う。 今回の給水失敗の原因は陸連にある。ランナーや選手は、各々最善を尽くした。 しつこいけれど、マラソンの給水は、もやは「勝敗を左右する重要な技術」。 陸連はマラソンの給水を根本から見直して、ランナーがレースでベストなパフォーマンスを発揮できるよう、関連する企業・大学等を巻込んで研究して結果を出して、ランナーをサポートして欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月13日 21時35分48秒
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