ベイスターズが26年ぶりの日本一
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」は3日、横浜スタジアムで第6戦があり、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を突破した横浜DeNAベイスターズが、パ・リーグ優勝の福岡ソフトバンクホークスに11―2で勝ち、対戦成績を4勝2敗として1998年以来26年ぶり3回目(大洋、横浜時代を含む)の日本一に輝いた。予想していなかった。ソフトバンクは、ペナントレースを13.5ゲーム差で優勝。しかも、近藤が首位打者賞・最高出塁率者賞、山川が最多本塁打者賞・最多打点賞、周東が最多盗塁者賞、有原が最多勝利投手賞、モイネロが最優秀防御率投手賞と、タイトルホルダーが目白押し。それにひきかえ、ベイスターズは、最後の最後に3位に滑り込んで、日本シリーズに進出してしたチーム。下剋上を成し遂げて勢いがるとは言え、互角に戦うのは厳しいと思っていた。日本シリーズの最初の2試合はベイスターズのホームで行う。ソフトバンクはビジターながら2連勝スタート。もしかするとスイープでソフトバンクが優勝するかなと思ったね。しかし、ソフトバンクのホームで行われた3試合目からは、逆にビジターのベイスターズが3連勝で王手! しかもソフトバンクは、第3試合の2イニング以降、無得点だ。こんな展開を誰が予想しただろう。ただ、ベイスターズは、投手の方が厳しかった感じがする。ソフトバンクの方は、大谷翔平的に言えば「あと2勝すればいい」と開き直ればいいだけだ。雨で流れたのがベイスターズには幸いしたと思う。ホームに戻っての第6試合は一方的な試合になった。筒香のソロと桑原のタイムリーで3点先制。押し出しで1点追加で4−0。4回には柳田の2ランで4−2の3点差に詰められた。しかし、5回は、打者一巡の猛攻で一挙7点の大爆発! 11−2と大差をつけた。6回以降は両チームの投手が踏ん張って共に0点で凌ぎ、結局11−2でベイスターズが優勝した。ベイスターズは、1998年以来26年ぶり3度目の日本一。シーズン3位からの下克上での日本一は2010年のロッテ以来で、セ・リーグでは史上初だった。日本シリーズのMVPは6試合で12安打9打点、打率4割4分4厘、1本塁打、8打点のDeNA桑原将志外野手が選ばれた。日本シリーズ新記録となる5試合連続打点を挙げた。