カテゴリ:映画関連
我が国で美人を表す言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがあります。
西洋では理想の女性が兼ね備えているのが『菫の謙虚と誠実』と『百合の威厳』と『薔薇の美』となっているようです。 キリスト教絵画において、それも特に中世に顕著なのが画面に頻出する三種の花が、この『菫』と『百合』と『薔薇』です。 もちろんそれぞれには意味があって、冒頭に書いたそれぞれの意味合いとは微妙に違っているかもしれませんが、『菫は謙譲』を表し『百合は純潔』はよく知られているところだし『薔薇は慈愛』を表すとされているのです。 洋の東西を問わず、女性の美しさを形容するのに、それぞれ三種の花で表されるのは面白い一致だと思います。 話しは代わりますが、中世イタリア北部の修道院を舞台にしたキリスト教関連の『薔薇の名前』という、いささか難解なショーン・コネリー主演の映画作品がありました。 かなり重厚な作品だったという覚えがありますが、なぜあの映画のタイトルが『薔薇の名前』となったのかは分からず仕舞いでしたし、実はいまだに分かってはいません。 しかしこのキリスト教絵画における三種の花のことを書いていると、”『薔薇は慈愛』を表す” とされていることを思う時、そのヒントとなるような気がしてきたのです。 今一度あの映画『薔薇の名前』を観てみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.07.31 00:10:10
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