カテゴリ:社会観察関連
近所に住む日本画家(日展)の友人が亡くなって先月末の6月29日で1年になる。
あれから1年、早いものである。一緒にヨーロッパ旅行から帰ってきて数日後のことだった。 一周忌のお参りにとも思ったのですが、身内での法要などもされるでしょうから、ここは遠慮しておくことにした。 親しい話し相手が居なくなってとても寂しいことですが仕方ありません。 それはそうと彼は日展所属の日本画の画家ですから、描く作品が大きいものが多いのです。 日展に出品する作品は比較的小さい作品で150号くらいで、大きい作品になると200号近いものもあるようです。 そのような大きな作品は当然のごとく売れる筈もなく、どんどんたまってしまう事になる。 そんな作品たちの保管部屋は数年前に新築した家屋内にもちろん作ってあるのですが、その保管部屋も私が見たところ、もう満杯に近い状態だった。 あの作品たちは今後どうなるのだろうか? 以前から彼とも話しをしながら心配していたのです。 わたしが「学校や公民館や大きな病院などに寄贈してはどうか?」など言ってみたのですが「なかなかというかまったく貰い手はない」と言っていた。 なかなか不自由なものである。 そんなやたらに大きな作品ばかりが溜まってしまって、それらをどうにか保管するのは至難の業ということになる。というのは日本画はパネルに和紙(麻紙)を貼って顔料を膠で溶いて描きますから、強靭性という意味ではいささか心もとない。経年劣化を防ぐことは難しいかもしれません。 過去に描いた作品の事を考えると、最良の策は ”私設の個人美術展示” ができるような施設が出来ればいいのですが、それもあまり実現性がありません。 他人事ながらそんなことが心配になっています。 我が家にもたくさんの絵があって、わたしが描いた絵もそこそこ大きな(と言っても50号・30号が中心になりますが)ものですが、すべて額縁入りで20~30点ほどあります。 実際にこれの処分などにもゆくゆくは困ることになるでしょう。 わたしのことに関してもまったく他人事ではないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.05 00:10:13
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