堆肥
これから、不定期にこの土地のこと、生き物や人々との関わりなど思い出深いことを書き続けていきます。 時々休んだりします。--オーストラリアの田舎の青空の下--冬の間こつこつとすることがあります。庭から落ち葉をかき集めて、堆肥を作ります。ごく最近までそんな基本的な堆肥の作り方さえ詳しくは知りませんでした。 よく完熟堆肥は土地を改良するとか、くさくないとか、大地の匂いがするとか言いますよね。堆肥ができるときに熱を発するとか、湯気が出てるとか、殺菌されるとか。 ホントかなーって思っていました。堆肥なんて、たかがごみを掃き溜めて置いて時々しめりっけをやればいいのだとくらいに考えていたのです。ところがそうではないということを知りました。ちゃんと科学的な理論も具体的方法もあるんですよねー。 写真はユーカリの葉っぱたぶん二メートル四角くらいはあるでしょう。それに剪定した青物のカス、あるいは芝生の刈ったものの山。これが3対1ぐらいがちょうどいいんだそうで。これをよく混ぜ合わせる.そしてジョウロで散水する。このちょうどいい加減さが決め手、びしょびしょではだめ。乾きすぎていてもだめ。よく発酵促進剤なんか売ってますがあんなものいりません。一握りの黒土をパラぱらっと振りまき10センチくらいずつつんでいきます。石灰や骨粉、何とかかんとかは入れてもいいし入れなくても発酵はすすみます。ちゃんと湿度が保たれてうまくいくとなんと翌日には50度以上にもなり、手が入れられません、熱くて。これは好酸素菌による発酵で一週間くらい続きます。ここで切り返すともう一度少しの水分加えて、再度高熱になります。そのあとは、別の化学反応が起きて葉っぱや小枝の硬い成分が分解されていきます。ですから基本的には、一ヶ月ほどで黒いもろもろの完熟堆肥に変わってしまいます。それでこれを畑に入れるわけです。ミミズが生えます。根はりもいいですよ。