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テーマ:スポーツあれこれ(11383)
カテゴリ:Other topics
このブログを始めたころ,バレーボールを良く見ていた。アテネ五輪の出場権をかけて,ベテラン吉原らと,中堅の竹下らと,10代の栗原,大山,木村ら幅広い年代にわたる選手を柳原監督がまとめて四苦八苦していたころだ。 決して質の高いチームではなかったかもしれないが,妙な熱があって,どの選手も必死で後がないような目つきをしていて,木村だけがぽかんとした童顔を晒してマイペースに点を入れていたりした。今の彼女はけっこう低い声で,大人びた受け答えをしているのが不思議な感じだ。 私は大山加奈が,大好きだった。今日の試合では,既に引退した彼女は,ゲストコメンテータとして出ていた。私はつい性別も年代も違う大山に感情移入してしまって,彼女だったらこの試合をどう見ているかなと思いながら見ていた。 当時の彼女は真面目で大人しそうで優しげで,とても勝負師という感じではなかった。しかし小,中,高とすべて日本代表に招集され,ただならぬ重圧の中でプレーし続けてきた。おそらく慢性的オーバーワークのせいじゃないかと思うが,学生時代から腰痛を抱え,実業団入りしてからの活躍期間も長いとは言えなかった。 しかし今の代表には,彼女の同じ高校で同期の荒木がいて,一つ下の木村がいる。三人とも同じ実業団に在籍していた。大山は引退したが,残りの二人は北京五輪でも,そしてロンドン五輪を目指す今でも,フル代表の不動のメンバーである。きっと大山は,ものすごく嬉しくて,頼もしいに違いない。仲の良かった同期と後輩が,若手を引っ張りながら,必死の形相でコートを跳ね,這いつくばっている。 勝手に感情移入しておいて,なんだか涙がちになってしまった。今日は中国に勝てる試合を落として負けた。若手の選手たちが,当時の大山みたいに情けない涙顔でコメントしていた。だけどなんだか,幸せそうで羨ましくて胸が詰まった。バレーボールを好きになって良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.06 22:19:00
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