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テーマ:ニュース(100209)
カテゴリ:歴史とか民俗とか
14日、靖国神社の近くで、台湾先住民らの団体が「仲間を戦場に送った側をたたえる神社に、仲間がまつられているのは耐えられない」として、これまでにも神社側に合祀(ごうし)取り下げを求めてきたが、神道の伝統を理由に断られたため、民族衣装を身にまとって歌や踊りで「魂の奪還」を訴える儀式「還我祖霊」する予定だった。
ところが、政治団体、警察隊、報道陣などが集る緊迫した空気の中で、中止を決定。 先住民タイヤル族出身で台湾立法委員(国会議員)の高金素梅氏は「祖先の霊を私たち民族の方法で葬りたい。魂を靖国神社から解放したい。きょう足止めをくらっても私たちは必ずまたくる」と語った。 団体は、東京都千代田区霞が関の弁護士会館前に移動、そこで記者会見を開き、魂の奪還を願う歌を歌った。おじを戦争で失った男性は「祖先の霊を返して」と訴えた。 4月4日には、台湾の連立与党の台湾独立派政党・台湾団結聯盟(台聯)の蘇進強主席らが、靖国神社を参拝した。台湾の国会議員としても、政党トップとしても、靖国神社を参拝したのは初めてのことだった。 蘇主席は、参拝の理由について「二万八千柱の台湾人戦没者に敬意と感謝を表するため」と述べた。前総統の李登輝氏の兄である李登欽氏(日本名・岩里武則氏)も英霊として祀られている。 中国が靖国参拝に反発していることについて、蘇党首は「中国には中国の、 台湾には台湾の慰霊のやり方があり、両国の考え方はお互いが尊重すべ きだ」と指摘し、「靖国神社は過去の恩讐を超えた平和の場所だ」と答えた。 蘇主席の帰国後は、靖国論儀が高まり、反対派の声が高まってきた中での、今回の儀式の予定が出てきた。 以前から、靖国神社に祀るのは辞めてほしいという要望がある。だが、祀らなかったら、どうだったろう。内地と外地で差別していた、という批判が出ただろう。 私は、いわゆる分祀(ぶんし)というのを、やってしまっては、今まで、お祀りしてきたのは何だったのかということになると思う。分霊(わけたま、ぶんれい)なら分かるが。そういう意味で、今回の儀式に多くの抗議があり中止されてしまったのは遺憾に思う。 あちらは、魂シイを連れ返る、それで良い。それは自然な気持ちだ、察して差し上げて当然だ。だが、こちらの英霊ではなくなるというのもおかしいと思う。 だから、分け霊とは違うけれども、それに似たような儀式、迎えにこられた方々の、あちらの祭祀を尊重し、こちらの祭祀も尊重するという風になり得たのに、今回の中止は残念に思う。 しょせんは、あれも、これも、宣伝活動なんだろうけど・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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