|
テーマ:ニュース(99868)
カテゴリ:スポーツ・芸能
アップル、4-6月期は純益急増 iPod需要がけん引
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米パソコン大手アップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)が13日発表した4-6月期(2005年9月期の第3四半期)決算は、純利益が3億2000万ドルと、前年同期(6100万ドル)から5倍強増加した。携帯デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の需要が引き続き拡大、新基本ソフト(OS)の発売も貢献した。 1株利益は37セント。前年同期は株式分割調整後ベースで8セントだった。売上高は前年同期比75%増の35億2000万ドルとなった。 調査会社トムソン・ファースト・コールが集計したアナリスト平均予想は1株利益が31セント、売上高が33億4000万ドルだった。 現在、総売上高の約3分の1を占めるまでに成長したiPodの人気で、同社はここ数年で著しい変革を遂げた。4-6月期のiPod出荷台数は615万5000台と、前年同期の86万台から急増。前期比では85万台近く増加した。新モデルの導入と一部製品の値下げが奏功した。同期のiPodの売上高は11億ドルと、前年同期(2億4900万ドル)を大きく上回った。 iPodの人気は同社の主力であるパソコン「マッキントッシュ(マック)」事業にも好影響もたらした。4-6月期のマック販売台数は前年同期比35%増の120万台。売上高は同24%増の15億7000万ドルとなった。 4月末に発売した新OS「マックOS X」(開発コード名'タイガー')も増収に寄与した。タイガーは、検索語の入力でパソコン内の全情報を迅速に検索するサーチ機能「スポットライト(Spotlight)」や、ファンクションキーを押すだけで天気予報や株価など頻繁に利用する情報やアプリケーションをデスクトップに表示する機能「ダッシュボード(Dashboard)」を盛り込み、操作性を向上させた。新しいパソコンの購入者には無料で、既存ユーザーには129ドルで提供されている。 スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は「タイガーの投入は見事な成功を収めた。そのほか、すばらしい新製品を準備中だ」と語った。 7-9月期について、同社は1株利益を約32セント、売上高を35億ドルと予想。この数値は現在のウォール街の予想をやや下回る。ファースト・コールがまとめたアナリスト平均予想は1株利益を33セント、売上高は35億9000万ドルとしている。 パソコン市場のニッチ開拓にとどまらず、一層のシェア拡大を図るため、同社は先月、マックの心臓部に当たる超小型演算処理装置(MPU)について、来年後半から米インテル(Nasdaq:INTC)製品に順次移行する大幅な戦略転換を打ち出した。これまでは米IBM(NYSE:IBM)とフリースケール・セミコンダクター(NYSE:FSL)からMPU供給を受けていた。アップルは06年6月までにインテル製チップを搭載したマックを発売、07年末までに全コンピューター製品のMPUをインテル製品に切り替える方針だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[スポーツ・芸能] カテゴリの最新記事
|