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2005年12月01日
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テーマ:ニュース(100210)
カテゴリ:亜細亜以外
  ブッシュ大統領がイラク駐留軍削減・撤退の道筋示した。

 読売新聞によれば(以下部分抜粋)

 ホワイトハウスは30日、「イラクでの勝利に向けた国家戦略」と題する政策文書も公表した。
 「来年中の軍の態勢変更を保証はできないが期待する」と、慎重な表現ながら
 今後1年間での米軍縮小方針を打ち出した。

  敵の実態を
 《1》民主化移行を拒むスンニ派中心の「拒否派」
 《2》サダム主義者
 《3》国際テロ組織アル・カーイダ一派――の組み合わせと分析、
 ここでもイラク部隊の強化で対処する重要性を指摘した。

 以上が部分抜粋だ。
 
 イラク当地は各地でテロが連日起こり、まったく沈静化の様子を見せていない。
 先日も、テロ組織にアングロ系が4人捕まり、ビデオで人質声明が流された。
 また、首を切り落されたり、銃で頭を撃ちぬかれるシーンを見るのか?
 
 現在、米軍は撤退に向けて、イラク人に自分たちで国を守るように要請している
 米軍兵士は実際に武器を渡しながら、決してひるむなと指導。

 これに似たことを我が国民なら思い出すだろう、そう、ムルデカだ。
 インドネシアの独立は、日本軍の手ではなく、現地のインドネシア人の手で
 勝ち取らなければならないと教え続けた、柳川宗成中尉をはじめとする日本軍。

 我が国が敗れた後、性懲りもなく戻ってきたオランダ軍を見事に打ち破り
 インドネシアは独立を手に入れた、そして日本人も共に戦い死んでいった。

 米国は、日本統治以外は、ボロボロである、朝鮮戦争、ベトナム、イラク
 これは当然であり、国家体制を変えるというところまで米国は狙っていて
 日本はたまたま陛下が生きていた、そして米国に協力したから、我が国民は
 ゲリラ戦を行わず、各地で武器解除、そしてすんなり占領軍を受け入れたのである。

 これを米国は、イラクにも当てはめられると思ってしまったのだが
 残念ながら、フセイン打倒を叫び戦い続けていたような猛者はイラクにはいない
 ある体制を潰しても、次に統治するカリスマ的指導者が存在しなければ
 混沌とした世界が続くのは当然であり、米国はイラク国民を見誤ったのだ。

 イラク人には民主的思考はないのかもしれない、随分以前のTVで米国兵士が
 イラク人何人かと灌漑施設をつくる話をしていたのだが、そのときも
 自分のことばかり話して、最終的な到達点をどこにしようとかいう会話は皆無だった。
 
 私はイラクから米軍が撤退することは、50年くらい無理かもしれないと考える
 それは、今の子供や次の世代が成人になってこないと、民主的な考え方が広がらない
 今の過激派または前近代的な世代が消えないと体制安定には繋がらないと考えるからだ。

 もちろん斬次的撤退は行うだろうが、完全撤退までは時間がかかるということ。

 日本もかつて中国大陸で同じ失敗を犯した、そう毛沢東と蒋介石という二つの中国と
 戦い、どうしようもなくなり汪兆銘政権を立てるが、うまく機能しなかったのだ。
 
 間もなく、イラク暫定政府代表が我が国にやってきて、復興支援を頼むようだ
 小泉首相は、支援要請に応えるだろうが、その際に、どういう条件を突きつけるか?
 人助けはタダでは出来ない、道徳的見地だけでイラクに長居する必要はない。


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最終更新日  2005年12月01日 17時54分20秒
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