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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
< 死と生の儀礼の対応 >
何度も書いているが、「死」は霊魂が肉体から離れることであり あの世で新しい「生」を受け、生き続けるのだとされている。 天理教では死を「でなおし」と呼んだりしている。 少し遺体について枕飯以降のことも書いておこう。 まず湯灌によって丁寧に遺体は清められる(現在は遺体を軽く拭いたりする)。 残った湯は、日のあたらぬところに捨てられ、次いで遺体の身づくろいをして 経帷子を着せ、悪霊退散のための魔除けの刀がすそなどに置かれる。 また、死のケガレがカミに及ばないように神棚に半紙が貼られる。 遺族は遺体と共に喪屋にこもって、別火(べっか)の生活をしたのだ。 そして、これは産湯からはじまる生の儀礼と対応している。 < 葬儀と祖霊化の儀礼 > 通夜以降の儀礼について書き記そう。 遺体から霊魂が取り出され、僧侶がつけた戒名を記した位牌に移される。 ↑ 霊魂が死体を離れ、あの世で再生したことが象徴的に示される。 土葬の場合は、葬列を組んで墓地へいき、埋葬となるが 先立ち、「へその緒」が棺に入れられる。 これは、母なる大地の胎内にやどって成長するのに必要な滋養を得るためのものだ。 火葬で焼き終えると、遺骨を拾って持ち帰り四十九日の忌明けまで 初七日から七日ごとに家で供養したうえで墓におさめられる。 死者の霊魂は、あの世で毎日の食事にあたる朝夕の仏壇での読経と仏供、 初盆や初正月、百箇日の法要・・・・三十三周忌の弔い上げに至るのだ。 また子供が7歳に至るころまでは特に養育に気を配るとされているように 死者の霊魂も七周忌ぐらいまでは、特に丁寧にまつることが必要とされた。 そうしない死霊は幽霊になり祟ると恐れられたりした。 次回は、「ふたたび、此の世へ」・・・ ↑ プログランキングに参加中、ポチッとお願いします。 ーーーーーーーーーー 追 記 ーーーーーーーーーー みずほ証券が、マザーズに上場した人材派遣のジェイコム株の取引で、 1株を61万円で売ろうとしたのに、価格と株数を逆にして、 1円で61万株の注文を出しました。 「空売り」ですね。 みずほ証券の平成17年3月期の純利益が280億円。 一瞬の入力ミスで、前年度の利益が吹き飛んだ計算になります、 被害は拡大して、300億を超すといわれています。 恐ろしい、わずか16分で300億超の損失・・・あらら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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