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2006年03月17日
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カテゴリ:国内政治
さて前回の続きを書いていこう、福田氏が首相になる日、それには総裁選挙に出馬して

勝つ必要があるわけだ、では今なぜ福田氏が擁立候補であり、安倍氏対立軸の最右翼となるか?

その前に最近の自民党の動きを見ておこう、旧宏池会(丹羽古賀・谷垣・河野グループ)

最近、「第一回アジア戦略会議」なる勉強会を開いたが、出席者には会長逢沢一郎氏、顧問のような

形で宮沢喜一氏と河野洋平氏という対アジア関係をおかしくした張本人が列席。

別日で、日韓協力委員会として韓国へ福田康夫氏と中曽根康弘氏が訪韓し、ノムヒョンと会合している。

先のアジア戦略会議は外交問題を論じ国益優先の考えに立つという趣旨であり、

これが明らかに安倍氏の「首相になっても靖国参拝する」発言を意識した会議ということが

わかる、後の日韓会議は中曽根氏が曲者だ、彼は戦後の日韓関係修復を自負するひとりだが

そのために陛下に対し韓国に詫びを入れろと直々にお願いしているのだ、このとき

陛下は納得は出来なかっただろうが、それで国が良くなるならやりましょうとお答えになり

日中改善のときと同じように、韓国で詫びた。 政治化させないはずの天皇制を利用した

戦後の風見鶏政治家、中曽根康弘、彼が、この日韓関係に絡んでくるのは当然のことであった。

今のところ、このように対アジア外交を総裁選の焦点に据えて対立軸をはっきりさせようという

狙いが見て取れる。

小泉首相が「自民党をぶっ壊す(派閥をぶっ壊す)」と述べたフレーズは実は一時的なものでしかない。

派閥は壊れても再生する、それも新しい形として生まれてくるのだ、それは当然だろう

人間3人寄れば、派閥が出来るのだから・・・ここで現在の派閥を確認しておく。


森派 86人  津島派 70人  丹羽・古賀派 46人  山崎派 36人
伊吹派 32人  谷垣派 15人  高村派 15人  二階派 14人
河野グループ 11人  無派閥 81人           (1月31日現在)



派閥内でポロポロ抜け落ちる者もいようが、前回書いた親中派ランキングと比べてみれば

森派が、福田氏を立てれば今の流れでは、それだけで圧倒的多数で自民党総裁、首相への

道が見えてくる。 この親中を抑えるには、森派が安倍氏と福田氏、どちらに票を投じるか、

そして無派閥の動き、ここに集約されてくるのだ。 では何故このように複雑で

わかりにくい状況になってしまったか?


それは民主党である、民主党が前回の選挙で大敗を喫し、さらに今回のメール事件で瀕死の状態

みなさんもクラスや社会での自分のまわりの状況に置き換えていただきたい、例えば対抗戦が

あるとしよう、相手が強ければ、いつも喧嘩しているクラスがまとまったりする、

逆に相手が弱いと、俺が俺がと、中堅どころまで調子に乗ってしゃしゃり出てくるだろう。

メール事件前までは、次回選挙に勝つには安倍氏で自民はある程度まとまっていたのだが

事件後、いまの民主党には誰でも勝てるという判断が生まれる、そうなると対立軸をつくろうとする

そこで、中韓が常に言い続けている「靖国問題」を利用する国内政治家が出現するのだ。

私は小泉首相を擁護するつもりはサラサラ無い、首相が対アジア外交を狭めたのは事実である。

靖国に首相は行っているが、中韓のビザ拡大など、警視庁があれだけ反対したことを

強行に行い、現在外国人犯罪を大きく増やして国民の生命と財産を危険にさらしている、

日本に来た中国人留学生の半数が行方不明という私立大学の発表事実もある、これに対しなにも

有効な手立てを講じていないのだから、首相がアジアに強硬だとは的外れ、売ったといえるだろう。

ただ、首相が言った「私は靖国に平和を念じに行っている」「中国に言われて止めれば・・・」

ここは評価したい、靖国に参らなければ改善すると思っていた人々が今ではかなり中国に対し

疑念を持って見るようになった、そう、外交に友好などない、友好に近づけるというだけで

仲良しこよしが夢物語だと気づかせてくれたのだ。 遅いけどね。

abe      img2.jpg



最大派閥森派、小泉氏→安倍氏と流れるか小泉氏→福田氏と流れるか、民主党の弱体で大きく

揺れる自民党、親中派というより朝貢派が台頭する流れが出来たことは悲劇であり

福田氏擁立に中曽根氏まで出てきたことが、総裁選を一層混迷に陥れるであろう。


私はこう思う、極端な話、北朝鮮に経済制裁を唱え、対中韓外交を対等な立場で維持し、対米政策を

出来うる限り対等な立場にまで持っていこうとする政治家が「靖国参拝せず」であっても良い

北朝鮮に米を送り、対中韓に媚びる外交を行い、米国の経済圧力を何でも受け入れる政治家が

「靖国参拝」は行うと明言されても、そいつは当てにならないだろう。
(靖国参拝で媚中韓外交が出来るかは疑問ではあるが)

大切なことは「靖国問題」は政治化するような問題ではないということだ、国内政治と対外政治

このふたつの細かな政策案を見ていかないと、大変なことになる、まあ私の記事を全部読んで

いただければ、私が今のところ誰を推しているかは分かっていただけると思うので、

皆は言うまいて。 弱体化した民主党が巻き起こした国内混乱は、まだまだ続く、小泉首相の

後を継ぐ総理は消費税問題にも踏み込まねばならない、6ヶ月しかない、そう考えれば、

今の時期に対アジア外交とか訪韓して整形した大統領に会って、靖国問題を表面化しようとする

政治家に私は期待しない、でも無理だろうな、歯車は動き出した、あとは安倍氏がどうやって

83会(小泉チルドレン)の中の46人の無所属議員を取り込めるか、そして森喜朗氏の動向・・・



でもな、国民国家のことを第一に考えれば、現在選ぶべき対内外政策は

自ずとわかるだろうに、つまらない党内力学や対立軸で対抗しようとか

考えずに、もうちょっと天下国家を論じてくれ!!


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すべての動きが総裁選に向けて繋がっている、そう考えて注目すべきです


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最終更新日  2006年03月18日 08時40分40秒
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