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カテゴリ:歴史・戦史
今から約140年前の今日、四国艦隊下関砲撃事件が発生。 イギリス・フランス・ アメリカ・オランダの四国連合艦隊が長州藩の下関砲台を砲撃・占領した事件である。 この事件に至る経緯をものすごく簡単に書くと、「攘夷」、この語だけで終わる。 前年の5月に長州藩は幕府に約束させた攘夷期限ギリギリの10日から下関海峡を通過 する各国の商船や軍艦に砲撃を開始、之に対し四カ国が報復したとされる事件だ。 キーワードの「尊王」と「攘夷」、尊王は天皇を中心に据え敬う体制を目指す言葉、 攘夷は民族主義とつながる排他主義政策である。 このふたつはこの先の日本を大きく 突き動かす思想だったはずなのだが、よく見てみれば幕府を倒し新たな権力を握ったのは 同じ武士族、さらに天皇を頂に据えるというのは形だけであり、実際は元老が支配。 攘夷どころか、積極的に海外の輸入品を身に着け、文化を吟味することなく取り入れた その姿勢は後の日本に暗いカゲを落とす。 維新の功労者とされる人間たちは自分たちで 勝手に勲章をつくり自分たちに勲章を捧げるという馬鹿っぷり。 官僚の無駄遣いはこの頃から始まっており、現代まで続く悪しき風習といえるだろう。 官は自分たちで身を清め、つつましい暮らしを行い、民衆の幸せを考えることが大切と 語った大西郷は、この後、西南戦争で昇天する。 攘夷を思い、真っ先に砲撃を開始した長州藩は、その後、中央で無駄遣い三昧、好き勝手 やり放題、外国に行ってあっちの色に染まって帰ってくるというどこぞの馬鹿留学生のよ うで間抜けそのものの藩士どもであった・・・徳川幕府の足下にも及ばない長州藩を救っ た西郷は、その後救った長州藩に裏切られている。 その四国艦隊下関砲撃事件から81年後の明日、アメリカによって広島に人類初の悪魔の 兵器、原爆が落とされ、その3日後、長崎にも落とされることになる。 明日は様々な方々がブログで広島のことを書くだろうな、慶次は今回はエントリーしない、 とある場所に行ったあとは、家でみなさんの記事を時間の許すかぎり訪問して読ませてい ただき、コメントを残そうと思っている。 岐阜県が凄いことになっています、税金を燃やしますかそうですか 原子爆弾 ~広島・長崎~ 一 夢 庵 風 流 日 記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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