”森は美しい by 関根勤が物真似したときのC・W・ニコルさん”
――日本では今年、「愛国」という言葉が取りざたされました。英国ウェールズ出身で日本国籍を取得した「ケルト系日本人」として、こうした動きをどう見ましたか?
「私は、1962年に22歳で初めて日本へ来て、日本が大好きになりました。柔道を学ぶために来たのですが、興味を持った人たちが次々集まってくる。みんな目をキラキラさせて、元気で、未知の外国のものに興味津々だった。戦争に負けた国なのに、元気で美しいことに驚きました」
「日本の田舎へ行くと『こんな田舎でごめんなさい』と恐縮されました。『とんでもない、すごく美しいですよ』と伝えると元気になって、土地や歴史、文化の素晴らしいことを話してくれる。当時の日記には『日本人が自分のルーツに戻ると元気になるんだと思った』と書いています」
「私は本当の、日本の愛国者です。ウェールズに対しては『愛郷心』です。故郷であり、家族が住んでいるところですからね。それに、ケルト系であるという自分のルーツには誇りを持っています。日本に対する私の愛国心というのは、日本にいる生き物――日本の森であり、自然、動物たち、そして日本の人たちを愛することなのです。日本に住んでいて、保護されているのだから、愛するのは当たり前。それが、私の愛国です」 by C・W・ニコル
|
|
上記のコラムの本論とはズレるが、「こんなものしかなくてごめんなさい」「粗末なもの
しかなくてすいません」という表現方法ほど日本人をうまく表しているものはない。
本当はもっと素晴らしいもてなしを施せるかもしれないが、自分にはここまでが精一杯で
す、これくらいのことしかできませんが、あなたを心から歓待しますよ。この一歩下がっ
た表現方法。 よく粗末なものなんかいらねえよというブラックジョークが言われるが
海外と日本の差異を端的に現しているようで面白い。 さらにこれに対する返答方法が
いい、相手が一歩下がる謙譲の精神を理解し、このような立派な施しをしていただいて
ありがとうございますとか、私のようなものにこのような素敵なものを用意していただ
きありがとうございますなどのように、またまた謙譲の心で返していく。
はじめて日本に来た外人はほぼ全員「なんでごめんなさいとすぐ謝る?」と不思議に感
じるようだ、謝っているのではない、謙譲美徳の精神だと教えなければならない。
それは傲慢なことではなく、日本文化を世界に知ってもらうという大切な行動である。
日本の文化を背負い、世界で立ち回る首相や政治家が出てくれると嬉しいな、アメリカや
シナ文化に毒された政治家にはもううんざりである。
――国を愛するとは具体的にどういうことなのでしょう?
「よくしようと思うこと。『愛国』『愛国』という人には『愛するならよくするようにしろよ』と言いたい。忠誠心ですよ。自分の住んでいる国のことをどうでもいい、と思っている人はずるいです。よくしようと思えよ。できるんだよ。国は頑張ればよくなるの。そう言いたい。この国を良くすることが国を美しくすることにつながるのだと思います」
「学校教育で国旗・国歌に敬意を示すよう教えるのはよいことです。議論はあるでしょうが、日本のシンボルである日の丸・君が代を尊敬するように、一応礼儀として教えるべきだと思う。外国では、国歌が流れれば起立・脱帽して斉唱するのが当たり前です」
「ところが日本人は、外国へ行ってその国の国歌が流れても、おしゃべりを止めようとしません。『黙れ』と言いたいですね。スコットランドのバーでそれをやって、地元の人にボコーッと殴られた日本人がいましたよ。外国に行って周りのみんながどうしているのかよく見て欲しい」
「どの国でも、滞在しているあいだはその国に保護されているのだから、敬意を表すのが当たり前です。私はレスリングや空手などやっていましたが、一番の護身術は『礼儀』なのです。安いもんですよ」
記事はOhmyNewsより抜粋
|
|
これについては前回書いたからよいだろう。
日の丸・君が代1
日の丸・君が代2
一 夢 庵 風 流 日 記