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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
イザナギ・イザナミは神話の最初に出てくる夫婦神である。 そこから夫婦婚姻の神と派生 し、さらに数々の国土を誕生させ神を生んだことから、国堅めの神とか生命の祖神ともされ ている。 この二神を祀るのが昔から「お多賀さん」と呼ばれ親しまれている「多賀大社」。 「古事記」には「イザナギノミコトは淡海の多賀にいますなり」と記され、神生みの一大事 業を終えたイザナギは多賀にやってきた鎮まったというわけである。 そんな由緒ある「多賀大社」は、室町以降人気が高まり「お伊勢七庶熊野へ三度、お多賀 さまへは月参り」という里謡も生まれるほどだった。 さらに江戸時代には、「お伊勢参らば お多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」と謡われ、伊勢信仰とともに隆盛を極めた。 イザナギ・イザナミは諸神の生みの親であるから、行く先々で守護を受けることができると 信じられ、近江商人や旅行者は「お多賀さん」へお参りをし、祈願したのだ。 全国の多賀系神社は233社、境内社まで含めると290社にのぼる、他にそれぞれを単独 で祀る神社もある。 神徳は、延命長寿、夫婦円満、安産・子育て、縁結び、産業繁栄、商売繁盛、出世開運、豊作 大漁、無病息災、病気平癒などなど。 <代表的神社> 多賀大社・・・・・滋賀県犬上郡多賀町 イザナギ神社・・・兵庫県津名郡一宮町 花窟神社・・・・・三重県熊野市有馬 江田神社・・・・・宮崎市阿波岐原町 筑波山神社・・・・茨城県つくば市筑波 波上宮・・・・・・沖縄県那覇市若狭 今年も一年ありがとうございました。 みなさん、年が明けたら氏神様へ挨拶に 行きましょう。 大きな神社にわざわざ行く必要はありません。 その地を守る神 にご挨拶、これだけで十分なのです。 来年は良い時事ニュースがたくさん流れる といいですね。 それではよいお年を。 一 夢 庵 風 流 日 記 *年明けは4日頃から再開予定。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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