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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
平成19年を迎え、皆様方はいかがお過ごしでしょうか? 寝正月? みかん? 受験準備? 宿題? 帰省疲れ? 仕事に追われている? 「一年の計は元旦にあり」といいます、みなさんは目標を立てましたか? 今年 は金銭に執着するという目標を掲げるなら、貯蓄に特化しても良し、資産運用の勉 強に費やすということでも良し、健康を掲げるならば、病気に注意するも良し、適 度な運動を取り入れるとしても良し、おおまかな目標を掲げ、いくつか項目を設け るほうが一年頑張れると思います。 細かい目標ほど三日坊主で終わってしまいま すから。 年末のとある日、神様が、「そうじゃなあ、元旦の挨拶にきた十二の者に順番で 一年ずつ動物の大将を任せるとしよう」とおっしゃいました。動物たちはおらが大 将と元日の朝を楽しみにしていました。 牛は自分が歩くことが遅いことをカバーしようと、大晦日からえっちらよっちら 向かいました、それを見ていたネズミはこれはチャンス!と牛の背中に飛び乗り楽 チン楽チンと一眠り。しばらくすると神様の御殿に着いたのですが、まだ門が開い ていません。仕方ないので門の前で休んでいると、ギッと門が開きました。その瞬 間、そらよっとネズミが一番乗り!! ということで子、牛の順で十二干支は始ま ります。 その他の動物は十二干支の順でゴールインなのですが、ネコがいません・・・ 大晦日の夜、ネコはいつ神様のもとに行けばいいのか忘れてしまい、ネズミに聞く と「あさってだよ、あさって」と大嘘をつきました。ネコはその言葉を真に受け一 日遅れて到着します。順位は十三番・・・ガァ~ン、ショックを受けたネコはそれ 以来「ゴルァ!」とネズミを追い掛け回すようになったということです。 とある民話から十二支の由来をご紹介しました。 このようにわかりやすい動物 に例えたりして民間信仰としての十二支は普及したようです。ご自分の地域の民間 信仰ではまた違った面白いエピソードが残っているかもしれませんね。 ちなみにタイやチベットでは「うさぎ」ではなく「ネコ」が入っています。 さらに中国は阿部禎著『干支の動物誌』などによると、1970年頃に、皇帝の 象徴である龍は社会主義国にふさわしくないとの理由で、十二支の龍をパンダ に変えようという動きが実際にあったそうです。神戸市の中華街、南京町には 十三番目にパンダが飾ってあるし・・・干支の発祥の地、シナ大陸の良き文化を 壊す必要もないと思うのですが、そういう国ですから仕方なしですかな。 一 夢 庵 風 流 日 記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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