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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
暖冬といわれたこの冬も間もなく終わりを告げようとしている。三月に入り、 春への足音が静かに、確実に近づいているように思える。 春は別れと出会いの季節と人はいう、まだ寒が残りつつも若芽の息吹が感じら れる早春に別れ、花が咲き乱れ、様々な生き物たちが青春を謳歌する若者のよう にはしゃぎまくる盛春に多くの出会いを経験するということだろう。 巣をつくった番いの燕が四羽の子をもうけ、昼夜関係なくピーピー口を開けて 餌をねだる雛鳥に爪やくちばしがボロボロになっても、せっせと青虫を運ぶ親燕 、一ヶ月もすると親燕はやせ衰え、雛鳥はまるまると大きくなる。 そうこうし ているうちに翼がしっかり育ったので、親燕は子供たちを連れて庭の木に上った 。 すると四羽の子供たちは四方に飛び立ち、二度と戻っては来なかった・・・ もうここからは感情をあらわにして、叫ぶように声を大にして詠もう! 親鳥は空っぽになった巣を見つめ、飛び回り、昼夜嘆き悲しんだ。 でもね、泣いてはいけないよ、お前たちが子供の頃を振り返ってごらん! お前たちが空高く舞い、飛び立った、あの時の父母の胸のうちが今日、 よくわかったことだろう! 「親の心 子知らず」なんて言葉があるが、知らないで当たり前だ、自分が その立場になってはじめてわかることは意外に多い。 人間界には「縁があれ ば~」という言葉もある、縁の結びつきがもっとも強いかもしれない親子とい う関係であるならば、親の心を知ったあとに、また新たな親子関係を築き、昔 と違った幅の広い付き合い方ができるのではなかろうか。 人は動物とは違います、遠くにいる両親、兄弟姉妹、古き友に電話やメール をしてみませんか? 出会いは大切です、努力して長続きさせましょう。 一 夢 庵 風 流 日 記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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