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一 夢 庵 風 流 日 記

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2007年04月01日
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 フランスの詩人にポール・ヴァレリーという人がいる。この人の言葉を引用し
ちょっとした日記を書こうと思っていた矢先、毎日のようにお邪魔させていただ
いている「神秘家さん」のブログでヴァレリーの言葉が紹介されていたびっくり
 神秘家さんは著者としての心構えを説くヴァレリーを書いていた、慶次はまた
違う言葉を紹介し、まったく異なった話を書こうと思うえんぴつ

 「頭の中で死を考えているのだが、死ぬときの状態を想像して、常にそのリハー
サルを行い、のっぴきならぬ指令を実行する影武者を養っている。自殺の動機は、
必ずしもはっきりとした死の願望ではなく、死の方法に対する魅力である。憤死を
考える者は水死をしないし、山で死のうとする者は睡眠剤によって自致することは
ない   by ヴァレリー 」


 天才≒狂人とする自殺者の心理を彼は上のように表し、続けて

 「彼らの自殺には美学があり、美しい滝や壮大な噴火口などを選択し、大詰めを
入念に仕組もうとする心遣いがある」とヴァレリーは叙述している。

 
 三島由紀夫は、美しい自然との死を選択はしなかったが、自分の美しいとした行
為により命を絶った。ヴァレリーのいうように、三島は「憂国」や「豊饒の海」な
どで何度も大詰めをリハーサルしていたのだ。

 幼い頃から体が貧弱で病弱な三島はボディービルや武道で自分の肉体改善に走る、
最終的にそのコンプレックス克服は「武士道」という形に終結し、切腹という死を
美学として彼は選んだ。

 
 このように書くと2つの反応が返ってくるだろう、一つ目は、三島由紀夫を右翼
活動家と捉える人々からの反応だ。 三島は皇国復活のために一命を投げ打ったのだ
、憂国の心を行動に変え、日本を目覚めさせようとしたのだ。

 二つ目は三島を作家と敬愛する人々からの反応だ、三島の自殺を血なまぐさい現実
世界でもっとも汚く醜い政治に利用するな、彼の死はひとつの劇であり、それはエロ
ティシズムであり、ひとつの完成した作品である。


 どちらも、誰かに聞いたわけではない、慶次の中のふたつの仮面がこう言っている。



 三島が切腹して数年後のある日、ルバング島である陸軍少尉が発見された、名前を
「小野田寛郎」。

 小野田さんは、母国日本に帰国後、米国の傀儡政権でしかない日本国に幻滅し、愛
想を尽かし、ブラジルに渡った。

 三島の見た日本と、小野田さんの見た日本は、もしかしたら同じ風景だったのかも
しれない・・・ 



*次回は、小野田寛郎さんについて少し書こうと思います、次回がいつかは知らぬ
  まあ、一杯馳走いたす日本酒


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最終更新日  2007年04月01日 09時56分09秒
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