涼しい教室で勉強に集中してもらおうと、エアコンを導入する公立の小中学校が増えている。学力向上を期待する声があるほか、夏休みが一足早く終わる2学期制の導入も背景にある。家庭への普及が進み、学校だけが取り残されていた格好だが、財政事情で設置できない自治体も多く、地域によって“温度差”が生じている。
「授業中、下敷きでパタパタあおり落ち着かない。今のご時世、クーラーがないのは学校ぐらい。これで勉強に集中できるはず」。大阪府門真市立門真小学校の杉山雅夫校長は、教室の天井に取り付けられたばかりのエアコンを見上げた。
門真市教委は昨年から順次、全小中学校22校の普通教室にエアコンを設置。蒸し暑くなる6月中旬から稼働させる。
◎児童が直談判
従来、エアコンは騒音で窓が開けられない教室や保健室など一部の部屋に限られていた。学校関係者から「暑い時は汗をかくべきだ」と否定的な意見もあったが、児童が3年前の「子ども議会」で市長に直談判するなど、設置を求める声が相次いだ。門真小3年の女児(8)は「暑いと勉強したくない。お母さんから『うらやましい』と言われた」と笑顔だ。
昨年、最高気温が体温を上回る38.4度を記録し「日本一暑い街」ともいわれる同府枚方市も「暑さでなく、学習環境で日本一を目指す」と、来秋の運用開始に向け、設置を検討中だ。
◎京都市は100%
京都市の小中学校は昨年夏までに、全国の政令市で初めて冷房化率100%を達成した。2年前から2学期制になり、夏休みが8月20日ごろに終わる市立醍醐中学校の内藤巌校長は「クーラーがなければ8月の授業はできない」と打ち明け、2学期制の必須アイテムとして強調する。
ほかに大阪府高槻市や兵庫県宝塚市なども整備しており、学校の冷房化は広がりを見せている。
◎扇風機選択も
ただ地域で“温度差”があるのが実情。文部科学省の調査では、全国の小中学校の普通教室の冷房化率は6.8%(2004年現在)にとどまる。「快適すぎて室内にこもるのではないか」(東京都立川市)とあえて扇風機を選択するケースもあるが、経費負担の重さが普及の壁だ。
今年度から設置費の半額から3分の1が国の補助対象となったが、ランニングコストも軽くない。京都市は設置に約46億円、維持管理に年約7億円を支出。門真市は年間約1億円のリース料のほか、電気代が1校当たり月10万円かかるという。
大阪市は「義務教育では電気代を保護者から徴収するわけにもいかない。市民から冷房設置を求める声は分かっているが……」と、導入の予定はないという。
日経関西
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これはいろいろな意見が出そうな記事ですな
暑いと確かに効率は落ちますな、ましてや風通しの良い校舎の建て位置なら
まだいいが、まったく風の入ってこないケースの学校もあるわけ、これは辛い。
学力の低下が懸念されている昨今、ましてや公立のレベル低下は国家問題、
クーラーを取り付け、授業の効率化が上がり、学力が上がるというのなら
全国の自治体もクーラーの取り付けを考慮すべきでしょうな
ただ、文中に出てくる大阪府枚方市の「暑さでなく、学習環境で日本一を目指す」
これはどうにかならないのだろうか、クーラーを取り付ける理由は学習環境の改善
による学習レベルの向上でしょ、環境の日本一を目指してどうするんだろうか
当然だが、年間学習効果が認められない場合は、クーラーをつけた教室で夏休み
返上(というか夏休みは要らないでしょ)で全員補習ですな、子供議会で市長に
直談判する以上、対価は求められる、暑いのでクーラーをつけてくださいってだ
けじゃあ、いけませんな。 その代わり、勉強してくださいよ
クーラーのある教室で寝ていたり、しゃべっている義務教育途中の生徒たちに使う
税金はない、まず、国家自治体の税金がつかわれていることを教えるべきだな
一 夢 庵 風 流 日 記