1798539 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

一 夢 庵 風 流 日 記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

カテゴリ

日記/記事の投稿

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

フリーページ

お気に入りブログ

昨晩から早朝まで雨… New! カーク船長4761さん

For world peace... Voielacteeさん
三人寄れば文殊の知恵 三人文殊さん
くりごと じんこωさん
殿上人日記 夢穂さん
なんだか幸せ ZAGZAGさん
こだわりのお買い物 doriminさん
今日、生きていると… ふうこ97さん
びーちぇの別館 まいそふぃーさん
明治の町家   姫… 春霜堂さん

ニューストピックス

2008年03月11日
XML
カテゴリ:その他
                    


クラスメイトの何人かはすでに原っぱで花を採集していた。

いつもはポツンとひとりぼっちで立っているお地蔵さんの
まわりが、今日はやけに賑わしい。

それもそのはず、数ヶ月前に学級会で原っぱの一角にチューリップを
植えることを決めたのだが、それがちょうどいい感じに咲いているのだ。

「啓太、いつもの場所に行こうぜ」
「文ちゃん、チューリップなくなっちゃうよ」

啓太は自分が植えた真っ赤なチューリップを大切に育ててきた、
学校帰りに、毎日のように寄り道をして、その成長の様子をひとり
にんまりしてはお地蔵さんに会釈して帰っていた。

「いいから来いよ、また甘いのチューチューしようぜ」
「・・・・でも・・・」

文也は大きく手を振り、手招きしている。

(ま、いっか)

啓太は、いつもの場所に向かって駆け出した、文也は華奢なレンゲの
花を摘んで、スルッと花房をむいては、その甘い蜜を吸いはじめた。

文也にレンゲの蜜の吸い方を教えたのは啓太である。

啓太は、植物や昆虫が大好きで、これに関しては誰にも負けない
自信があった。
文也がニッコリ微笑んで美味しそうに蜜を吸っている姿を見て、
啓太は少し優越感を感じていた。



第一話「宿題」はこちら



 人気ブログ ブログランキング・にほんブログ村へ くつろぐ 


 一 夢 庵 風 流 日 記


     

桜の花が開くのを眺めながら桜和菓子をほおばりたい(笑)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年03月15日 09時21分55秒
コメント(6) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X