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カテゴリ:亜細亜
今回は、チベットでいまでも行われている、「鳥葬」を御紹介しよう
チベット民族は約7世紀頃からひとつの国家を形成し、文化をつむいできた 彼らの葬儀の方法は、罪人は水葬、疾病死者は土葬、高僧は火葬、一般人 はチャトルと呼ばれる鳥葬で魂が空になったむくろを始末する 遺体は風呂敷などで包み、鳥葬場所近くまで運び、仏像が何体も安置され ている場所にて、高僧がお経を唱え、その間、遺族はまわりを周回する その後、山頂まで遺体を運び、鳥葬がおこなわれる この後は、見慣れない日本人にとってはショックな文章が続くので、 弱い方は、読まないことをおすすめする この後、丸裸の遺体の頭皮をはぎ、次に四肢の付け根にナタで切り込みを 入れ、上空を旋回するハゲタカを呼びよせる 肉破片がバラバラになって散乱したら、かき集め食べやすい位置に戻し、 骨はさらに石などで砕いて、肉骨一片たりとも残さないように食べさせる この間、チベットの人たちは読経しながら鳥葬を見守っている わが国は、自然が豊富で火葬をおこなう木々もそこかしこにある、しかし チベットにはそれほどの木々はない このようにその地域の風土、自然が様々な風習に影響を及ぼしていること は、まず間違いないと考えている もちろん、自然だけではない、そこには風土によって育まれた民族の 宗教観というか死生観というものが混入されていることだろう ハゲタカによって一瞬のうちに天に、自然に還元される人間の肉体は、 来世もまた、人として生を受けたいと経を唱えるチベット人の崇高な 儀式により、ひとつの結をむかえる 中国政府は、宗教観、倫理観の違いにより、現在は鳥葬の撮影や報道を 規制し、さらに将来的に鳥葬そのものを廃止する方向で考えている 前回、ミイラについて書いた 少し補足しておこうと思ふ 明治維新により即身仏になることは禁止され、結構、入定年を偽っている 上人たちがいるようだ、時効になった大正年間に急に即身仏として出てき たりとか・・・ でも、即身仏は死後3年を目安に掘り出すものであり、その間で、いきなり 法律が変わっては、致し方ないというか、窮余の策と考えたい まあ、掘り起こして腹に石灰を詰めたり、いぶしたりした魂が空になった ミイラを拝んでもなあという感じもするが、そういう風習だから仕方ない この時代、トレンドだったのでしょうな、いまでも地中に埋もれている 即身仏が多いようです 一 夢 庵 風 流 日 記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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