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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
笹の葉 さらさら 軒端に揺れる お星様きらきら♪
誰もが知っている上記の歌は、正式名「たなばたさま」 昭和16年に文部省発行のうたの本に掲載された唱歌である もともと「七夕(たなばた)」は日曜など無い江戸時代、五節句のひとつ として農村では農作業を休む貴重な休日として存在していた このころの読み方は、「しちせき」 笹の葉に短冊をつるす慣習は、この江戸時代にすでに整っていたようで あの唄は、そのまま風習を伝え残したものである しかし、お店の奉公などに従事している庶民には年二回の薮入り以外に 休みは無く、しちせき自体が大きく認知されていたかは疑わしかった というより、しちせきなどの五節句が、神事として存在していたので あるから、農作物の無事なる生産を願う農耕系以外の人々に存在する 意味など不必要であったのだろう 明治になり、国家という枠組みがはっきりし、国民の祝日が定められる 旧暦ではあるが、九日間(明治3年に制定)の祝日は次のとおり 1月1日 元旦 1月15日 小正月 3月3日 桃の節句 5月5日 端午の節句 7月7日 七夕 7月15日 お盆 8月1日 田の実の節句 9月9日 重陽の節句 9月22日 明治天皇誕生日 五節句のうち、「人日(じんじつ)一月七日」は落選したが、 他はすべて残されている さらにここから三年を経て、新暦となった明治6年に大きな変革期が 訪れる 国民の祝日は皇室の祝日にとってかわられ、従来の祝日はすべて廃止 新たに、次にあげる8日が祝日と制定された 1月3日 元始祭 1月5日 新年宴会 1月31日 孝明天皇祭 2月11日 紀元節 4月3日 神武天皇祭 10月17日 神嘗祭 11月3日 天長節 11月23日 新嘗祭 残念ながら、ここで「七夕」は祝日から消えることとなった 日本各地に伝わる七夕の風習は、非常におもしろい、たとえば、 青森のねぶた・滑川のねぶた流しは厄除けの意味が強くあらわれているし、 長野県松本市の七夕人形は禊払えの意義が強い、また農耕儀礼的な意味の 強い関東地方に残る七夕馬など、まだまだ身の回りには古代から形を 変えながらも伝えられてきた風習が残っている 仙台七夕祭り 湘南平塚七夕祭り 高岡七夕祭り みなさんはどんな願いをたくしましたか? *おひさしぶりです、梅雨明けが間近のようです 今年も暑くなるのでしょうか、夏が大好きな慶次でありんす 一 夢 庵 風 流 日 記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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