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カテゴリ:日本民俗・宗教哲学
インド建国の父とされるマハトマ・ガンジーは
「資本主義の七つの大罪」という言葉を残している 1.原則なき政治 (Politics Without Principles) 2.道徳なき商業 (Commerce without Morality) 3.労働なき富 (Wealth without Work) 4.人格なき教育 (Knowledge without Character) 5.人間性なき科学 (Science without Humanity) 6.良心なき快楽 (Pleasure without Conscience) 7.献身なき信仰 (Worship without Sacrifice) ガンジーの孫は8番目の大罪として次の言葉を付け加えた 8.責任なき権利 (Rights without Responsibilities) この言葉、今年5月に参議院行政監視委員会において小出裕章氏が引用して 現在の政治や東電の商業的体制への批判として用いたことでも有名になった しかし、この言葉、鳩山元首相が施政方針演説で用いていたのだ もう忘れてしまった方も多いと思うが、彼がよく使っていたフレーズは 「命を守りたい」である 公共政策では子ども手当や高校無償化、そして核廃絶を高らかに宣言した いまの日本や世界が抱える問題は、七つの大罪に当てはまり、これを何とか しないといけないとして鳩山元首相は、その際、ガンジーの言葉を引用した 手塚治虫は1970年代にあるひとつの作品をアニメ、漫画同時進行で描き発表した 異常進化した蟻(ギドロン)が、改造昆虫を率いて、人間社会を襲うという パニック作品であり、当時の社会的問題を的確にあらわした作品であった 1970年代といえば高度経済成長まっただ中、土地買収による宅地、工場造成や 一方的な自然破壊から公害病まで生まれてしまった このような状況を憂いた手塚治虫は、自然と人間を対立させる漫画を描いた ガンジーが七つの大罪を書いた頃は戦前であるが、支配される側は感覚が 鋭敏になるし、また支配する側は慢心が表出し、いま問題となっていることを 見えない、見えていても見えないふりをする、先送りするといった 悪しき慣習が蔓延して、感覚が麻痺してしまうのだろう 痛い目にあってやっと気づくのだ、時すでに遅しなわけだが・・・ ミクロイドSは主題歌もよかった 作詞は阿久悠、作曲は三沢郷というデビルマンで組んだ強力タッグ ここに出てくる歌詞が、また秀逸である 「こころをわすれた かがくには しあわせもとめる ゆめがない」 元々、科学は人が住みよい環境をつくるために活用されるものだったはず 商業中心主義のこころない科学は、果たして人を幸せにするのだろうか いや、もっと怖いことは、科学の恩恵にあずかっている私たち自身が こころを失っているのではないかということだ 科学は否定すべきものではない、こころと科学は人間社会をよりよくする両輪なのだ 【期間限定!エントリーで9/20(火)9:59までポイント10倍以上】【中古】少年コミック ミクロイドS 全3巻セット / 手塚治虫【10P12Sep11】【画】 【送料無料】マハトマ・ガンジ- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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