猫と音楽と珈琲

涙で目が覚めた”母の日”の朝
夢の中では　迷子になった母からの電話に
兄や弟と私が　次々と代わっては　母の居所を
母の安全を聞き出そうと　やきもきしてる。

のんきに　ちぐはぐな応答を繰り返す母を気にしながら
その日　戻らなきゃいけない新幹線の時刻が　頭をよぎる

娘だけでいられたら。。。
母だけでいられたら。。。我が身を分割できないのが辛い

そこで　目が覚めた。
今　母は　素晴らしい環境の介護施設で　穏かな日々を過ごしてる。
一人娘として　ほぼ毎日のように　電話で　お喋りしてた昔
愚痴や悩みを聞いてもらう立場から　何時しか　逆になった。
そのうち　不安や心配事や　辻褄の合わない話に　翻弄され
半日かけて　新幹線に飛び乗った事も.................
母の言動に振り回される事が多くなっても
母の笑顔　昔話に　腹立ちも苦笑になり　切なくなる

電話のかけ方も忘れ　母からの電話は無くなり
年に数回しか会えない私は　娘から　ヘルパーさんになった

半年振りに　今月末　母に会いに行こうと思います。

こんな　切ない夢を見たのは　前日　レンタルDVDのイタリア映画
湖のほとりで鑑賞したからかも

この物語では　若年性認知症の妻、母を持つ　刑事とその娘
障害を持つ子供とその親の　繋がりなどが　
美しいイタリアの田舎町を舞台に　
ある美少女の死の謎の解明を通していく中で　描かれてます。

何も悩みも問題も無い家族　家庭など　ほぼ無いんだろうね
それでも　魔法の言葉が　一気に救いになったりする
『ありがとう』
行動にでも良い　態度にでも良い
でも最高に魔法の力が含まれるのは
存在に！生きててくれて　ありがとう！　命への感謝じゃないかな

お母さん　今日も生きててくれて　ありがとう
無口な息子よ　今日も生きててくれて　ありがとう