演劇集団キャラメルボックス『きみがいた時間 ぼくのいく時間』
GWっちゅうことで大阪まで演劇を観に行ってきました。観てきたのはタイトルの通りのものです。クリスマスの『トリツカレ男』以来です。キャラメルで何度も演じられている「クロノス」シリーズの最新作ですよ。見所は何といっても上川隆也さん3年ぶりのキャラメル舞台復帰。これだけでも観に行った甲斐があるってもんです。今回の舞台はキャラメルボックス初の2部構成(休憩あり)だったんですけど、そんなに長い感じもせず最後まで楽しんで観ることができました◎以下あらすじ(ネタバレです。しかも長いです。)一部は現代の話。主人公・秋沢里志(上川隆也)が5年ぶりに日本に帰国し、空港で5年前に別れた恋人、梨田紘未(西山繭子)と再開する。里志は住島重工の研究員だったが子会社に出向し、物質を39年前の過去に送り出すタイムマシン「クロノス・スパイラル」の開発に携わることになる。その後、なんやかんやあって里志と紘未は結婚する。クロノス・スパイラルの最初の実験の日、紘未は交通事故にあい、お腹の子供と共にこの世から去ってしまう。里志はこの日紘未を一人にしたことを後悔し、クロノス・スパイラルに乗って39年前の過去に旅立つ。事故の日に紘未と現代の自分が必ず一緒にいられるように。二部は39年前の過去から現代に繋がる話。39年前に着いた里志はタイムトラベルの衝撃で気絶している間に現代から持ってきた全財産をすられてしまう。里志は馬車道ホテル(実は里志が紘未にプロポーズしたホテル)の専務に助けられ、そのままホテルの設備管理の仕事に就く。数年後、現代から持ってきた過去の新聞を見ると、記事には自分が知っている過去と違う見出しが付けられていた。自分が関わったことで歴史が変わってしまうことを恐れた里志はホテルを辞職し、表に出ないようになる。その間に馬車道ホテルが自分のいた現代と同じ姿になるように取り計らったり、紘未が将来勤める会社が倒産しかけたところを救ったり(その後その会社の会長になっている)、できる限り未来の姿が自分がいた時と変わらないようにする。なんやかんやで39年後、あと半年で事故の日というところで里志は癌で倒れてしまう。手術を受け何とか生き延びたものの、数ヵ月後に癌が再発し、また倒れてしまう。自分の命が事故の日まで持たないことがわかった里志は現代の紘未を呼び、すべてを打ち明け、事故の日に一人にならないことを願う。紘未はその話を信じ、その日には必ず里志と一緒にいることを約束する。里志老人は自分が紘未に贈れなかった、39年間ずっと持ち続けていたカメオを紘未に渡す。そして事故の日。紘未の話を聞いた里志は会社を休み、事故の時間が過ぎても紘未は生きていた。里志老人が渡したカメオは消えてなくなった。歴史が変わり、39年間を生き抜いた里志が望んだ新しい時間が始まる。以上、ネタバレ。どっちもすごい引き込まれてしまいました。上川さんをいじるネタに大笑いして、一部のラストでウルウルっときて、二部のラストでは泣いてしまいました。最近涙もろくなっとるかも。感性が豊かになったと思っておこう。そうしよう。次のキャラメルの公演は7月のハーフタイムシアター。名古屋にも来るのでぜひ観に行こう。ずっと観たかった『ハックルベリーにさよならを』の再演(+新作)ですよ~♪今から楽しみ◎