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テーマ:今日の出来事(292874)
カテゴリ:本日の反省
うまくまとまらなくてもたもたしていたら、メンテナンスタイムに突入…。
宵っ張りには厳しいなぁ。 さて、我が家では久々の大きな言い争いがあった。 きっかけはほんとに些細な、というか、まぁ一般的な事件についての感想から始まった。 父はビールを空けて、ちょっといい気分。 被害者の心情がどうとかいう話で、父が言った一言に、私と母が首を傾げる。 それはおかしい、と母が言うと、いやそんなことはない、と言って父は譲らない。 押し問答の末に、父が 「もうええ、あんたがそう思うとんじゃったらそれでええが。結局自分(父)が折れときゃ丸う納まるんじゃ。そうやって今まで来たんじゃ。」 それが母の逆鱗に触れたらしく 「あんた、どう思う?このひとはいっつもそうよ、そう言うて、こっちがおかしいみたいに言うんよ。死んだお義母さんもそうよ。そうやって、二人で言いまくるんよ。このひとの言いよること、おかしいよな?」 ずっと黙って聞いていた私は頷いて、 「どっちが正しいとか間違っとるとかいう問題じゃないけど、考え方が違ういうか、宗教の違いみたいなもんで、いつまで言い争ったって平行線よ。30年違う親に育てられてきて、30年夫婦で家庭やってきて、ちょうど元に戻ってきた、いうことじゃろ。私はまぁどっち寄りか、言われたらこっち(母)じゃけど」 「ほら、言いよるが。私は今までいっつもあんたと、あんたのお母さんとにおかしい、言われて、それで誰にも言えんで、こうなってしもうたとこもあるんよ。よう解ったわ。ほんでも、ちいちゃんが解ってくれたから、それだけで私は満足よ。ずっと私は解ってもらいたかったんよ。じゃからちいちゃんには辛い思いさせたとこもあるんじゃけど。」 「なんでぇ、それじゃったら、そうじゃそうじゃ、言うて何でもあんたの言う通りじゃって言えばそれでええんかな?」 「違うわ!思うてもないのに折れてもろうて有難いやこ、私は思わん。あんたは悪いことはせん。仕事もする。あんたが悪い人じゃないのはよう解る。私とは感性が合わん、いうことよ。お義母さんと合わんとは思いよったけど、あんたも一緒よ。あんたが他人ならこんなことは言わん、でももうお友達はご遠慮します、でええけど、そうもいかん、身近なひとがそういう考え方をするのが悲しい、それで解り合いたいと思うて言うて来たけど、…ほんま、宗教の違いじゃわ。あんたと私は違うんじゃわ。それでも、感性が感性が言うたって、社会でなんの役にも立たんし、お金にもならんし、しょうがないわな。」 …長くなったが、これでもいろいろ端折っている。母方の祖父母のこととか、父方の祖父のこととか。 母は姑に疎まれ、父も母親方につき、いつも孤立して、理解されなさに苦しんできた。言いどころがないので、物心ついた頃から私にいろいろと話をしてきた。 その後、自分の祖父母が相次いで倒れ、母もバランスを崩してしまった。一見家事をしないただのだらしない状態に見えるけれど、人に任せることも出来ない、触られるのも極端に嫌う…。 「普通」という言葉はあまり好きではないけれど、まあ普通ではない状態だと思う。 元々は綺麗好きで、きちんとしたひとだっただけに、父も私も納得がいかなくて、これまで10年以上、何度争ったかしれない。 それでも、今回のことで、母の孤独の蓄積が改めて押し寄せてきて、社会的不適合者、という括りが自分にも降りかかり、やるせなさで泣けてきた。母も泣いた。 父は 「折角ビール飲んでええ気になって、なんでこんなことにならにゃおえんのか…」 と言った。 夫婦喧嘩は嫌というほど見てきたけれど、今回のは、変に悲しい納得と諦めみたいなものがあった。 いつもはビール350ml一本でやめる父が、もう1本、もう1本と、結局350ml二本と500ml一本。 私の頭の中では、槇原敬之さんの 「1秒前の君にはもう2度と会えない」 のフレーズが流れ続けていた。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 長い間 一緒に 過ごしているだけで 分かり合えたような気にもなるけれど 家族でも 友達でも 恋人同志でも もともと人はそれぞれ違うのに 形のない想い振りかざしながら 正しいとか間違ってるとか そんなあてのない事で言い争う内に 大事なことを無くすのはいやだから -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* うちの家族は、何かを得ただろうか。 何かを無くしただろうか。 私はなんだか怖くて、父の顔を見ることが出来なかった。 【J-POP/歌謡曲:ま】槇原敬之 / Home Sweet Home (CD) (Aポイント付) ↑「1秒前の君にはもう2度と会えない」収録アルバム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.23 10:07:45
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