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2010.11.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
車には死の匂いがする。ゴダールの映画で感じたことだ。ゴダールは「映画とは現在進行形の死をとらえること」と言っていたか。冷たいであろう雨がパラパラと降り、時折霧が視界をわるくする峠を走りながら思い出す。

「乱暴と待機」を観た。音楽の力が強い。映画も面白かった。
4つのキャラクター。そのうち2つは閉じられている。他の二つは特異であり、独特の遠近法と執着を示すが、自由を感じる。
劇場では4人の「だれに、どの辺に共感するか」という「恋愛度調査」なるアンケート用紙が配られ、思い切り違和感があった。
共感するならば、作品にであって、作品から切り離された人物ではない。「恋愛観」であれ「恋愛感覚」であれ、他人と比較するようなものではない。
ある人物は複数の非連続的な線からなり、その線は人物であれ物であれ、別の何かとつながること、組み合うことによって線として成立している。スパイダーマンのように英雄的な線を伸ばす者もいれば、蜘蛛女につかまる者もいるだろう。いずれにせよ、そこには二者、というか二つのモノの差異があり、そこから始まる。
山根抜きに奈々瀬はいないが、奈々瀬抜きにあずさもいないのである。
奈々瀬に共感することは、山根やあずさ、番上を肯定することでもある。

伊藤計劃の「虐殺器官」に続いて「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」、村上龍の「歌うクジラ」、石井恭二の「正法眼蔵の世界」を読んでいる。
SF的なものについて、考えることを強いられる。
例えば、陰謀について。

陰謀1:バブル経済
加速度的に上昇させ、一気に、そしてまた長期的に下降させる。

陰謀2:ゲーム
創造的な力の低下。

陰謀3:携帯電話
生産的な力の低下。表現の貧困化。

陰謀4:ゆとり教育、週休二日制
労働の価値の低下。

陰謀5:ウォークマン
音楽を想起する力の低下。沈黙や静寂の奪取。
陰謀6:ある種の食品添加物
身体の力の低下。

陰謀7:教育費の増大
超少子化。

陰謀8:AV、●の氾濫
愛と●●において自由を創造する力の低下。

しかし、大きな陰謀が存在するとして、人がその影響を全く受けないのは難しい。抵抗の点を見つけ、線を延ばす以外にできることはない。

再び、反復について。
要するに、物語は反復である。ある組み合わせが繰り返し登場するから、物語となる。どんなに錯乱した登場人物であれ、繰り返し登場し、繰り返し錯乱するのだ。
私が指摘したいのは、単に、生は創造であり、組み合わせの反復により進むということだ。ある点がある点とどう結ばれるのか、ある線がある線とどうつながるのかは、あらかじめ決まっていはしない。その立場からは、世の中に誤った決定論的言説が多すぎると思う。





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Last updated  2010.11.01 20:01:39
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