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テーマ:生涯学習(293)
カテゴリ:観光・旅行
祠堂(ほこら)に見た祖先たちの心のあかし ☆ はじめに: 3月3日(木)、長島温泉"なばなの里"へのバスツア-にあたり、京都・伏見桃山で お昼飯。 そこで出会った御香宮神社、桃山天満宮のあれこれを厚かましくもご紹介させて 頂きました。 そこで出会った道路際の小さな 【祠】 についても見て頂きました。 この"祠"に刻印されておりました 【卍 まんじ 】が、何を意味しているか。 この疑問を解明することから、祠について調べているうちに、可なり分かってまいり ました。 ☆ 京都 伏見桃山の祠(ほこら) 伏見桃山の祠 屋根と基礎に刻印されている 【卍】 について 仏教における吉祥のしるしだそうです。 (1) 祠とは神仏を祀る小規模な殿舎、ほくら(神倉、宝倉)が転訛。 三田市では、一乗寺地蔵尊(後で写真紹介)もその例と思われます。 (2) 昔、そこが何か宗教的な場所であったが、その後他所へ移ってしまった ことについて心残りがあり、その跡を示す意味で祠を建設した・・・ 正確な表現ではありませんが。 この例が全国津々浦々にあると思われ、検索でも出てきました。 (3) その他 ある一族の氏神様: ある一族が、自分たちだけの氏神様を持っていて、(藤原一族にみられる ように春日大社が氏神様であるとおもわれますが)、その土地で固有の歴 史と地盤を持った一族が代々祀って来た氏神様が、一族が不在、あるい はその祭祀伝統が薄れても残っている可能がありそうです。 ☆ 三田市内で、私が出歩いた場所で出会った祠の例-1 勢住寺の庚申堂 高さが2m弱の建物です。 (1) 三輪神社崖下 庚申堂 全景 盗難防止のためでしょうか、この建屋の中に庚申塚?が収められた今一つの 建屋が収められております。 庚申塚には、庚申塚によく見られる神猿の三猿の他に二匹の猿が 彫られてる珍しい物とか。 「見ざる、聞かざる、言わざる + せざる、させざる」 (2) 内部収蔵の建物 部分 ごくスタンダ-ドな神社仕様の建物と見受けました。 よく見ると軒下には"象鼻"と思われる木組みも見られます。 (3) 内部収蔵の建物の詳細 斗?(出組?) 破風かもしませんが、その軒下には、出組(一手先)と呼ばれている木組み が見られます。 出組の写真 大変失礼ながらこんな小さな祠堂でも本格的な神社仕様の建物になっており ます。 驚きますね。 ☆ 一乗寺地蔵尊 高齢者大学の事務局である中央公民館への通り道にの一つで、小公園にありま した。 今はなさそうですが、この辺りにあった一乗寺に付属した地蔵尊の祠堂だと思わ れます。 一乗寺 地蔵尊 今も大変信仰の篤い地蔵尊であると説明書きがありました。 ☆ 大歳神社境内の祠堂 (1) 向かって右側にやや大振りの祠堂があり、屋根に逆立ちした鬼瓦が4つ あることは写真で紹介させて頂きました。(写真は省きます) (2) 石造りの小祠堂・・・祠堂と呼ぶのは誤りかもしれませんが。 【石造り祠堂】 意味不明ですが、屋根に 「金」 の字の刻印があります。 (3) 神殿造り 土地の古老にお尋ねしたらご教示いただけるものとおもいますので、 これからお尋ねするつもりです。
☆ 纏め 祠の全容が分かったなんて、おこがましいですが、いたるところに祠(ほこら) があり、祖先の祈りの形をそこに見たような気持ちがしました。 尚、庚申堂、庚申塚は全国津々浦々にあるらしいが、ほぼ江戸時代からに民間 信仰といっても、たとえば”七夕様”などの如く誰でもイメ-ジできる形をしりませ ん。 これも今後調べてみたいことに一つです。 庚申は、かのえさるとも読み、昔の方はだれでもよく理解できたようですが、 今ではなかなか理解が難しい例の一つでしょうね。
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最終更新日
2011年03月13日 10時10分14秒
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