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テーマ:生涯学習(294)
カテゴリ:観光・旅行
神社よ 今日は。 その二 三田の神社建築を知る-拝殿 ☆ 今回はその第2回目です。拝殿について考えてみました。 (一)1回目 本殿について、振り返ってみます。 日本全体に共通する本殿の建て方の種類 (1)仏教伝来までの建築方法 神明造・・・伊勢神宮に代表される屋根の線が直線的。切妻造 神明造としては、{出造}大社造や住吉大社なども。 (2)仏教伝来後、寺院の建築様式に影響を受けたそうです。 ◆ その最も大きな特徴は、屋根に反りが付けられるようになったこと
る。 【大原・大歳神社の本殿】 特色 切妻造妻入り その伸びた屋根下に向拝が設けられます。 屋根は反り返っております。 覆屋に覆われた神社 〇 三田市内にも少なくとも二つあります。収蔵されている 三田の場合,覆屋は入母屋造妻入りでした。 〇 収蔵されている本殿の建て方 流造 (三田市内の二つの場合で、他所はわかりませ ん)) 日吉造(ひえづくり) 八幡造(はちまんづくり) 神社建築のヒント 大雑把な見方で言えば、オリエントやインドなどから中国、朝鮮を経由し て様々な技術が流れ込み 作り上げてきた成果であって、少なくとも三田 市内の神社にはその成果で成り立っているはずです。 和様、大仏様、禅宗様などが、専門家に言葉としてあるみたいですが いずれも大陸から流れてきた技術を取り込んだものであって、一般的な 言葉で純和式を意味する技術では無さそうです。
(1) 大原・大歳神社の場合 入母屋造平入
【正面】唐破風のある部分が突き出ている。 本殿はここからでは見えません。
【右横から見た姿】 由緒書やその他の資料が掲示されている。 一周できるように綺麗に清掃だれております。 (2) 神社の建て方を知る上で困難なことは、拝殿について本殿ほど 資料を入手できないことでした。 入母屋造モデル(宮元健次氏監修著書より)
大胆な推測ですが、拝殿の屋根の形は入母屋造が基本ではないで しょうか。
人々が入り、場所をとることから広い建屋が求められること、その点寄棟 でも構わ ないが、入母屋造の方が屋根の飾りなど外観的にも好まれて 広く分布していると思われます。 東南アジアから日本まで木造建築の中で、この入母屋造が、格式的にも利 用価値の面からも受け入れられ たと文献にもあります。 この点も拝殿の基本構造が入母屋造になった背景かもしれません。 2) 本殿が大変手の込んだ作り方、彫刻になっているのに反して、拝殿は、大胆 に言えば、大まかな造りです。 (日本全体の傾向だとおもいますが、参詣場所があまりにも少ないので、ここ では大原の大歳神社や2,3の例からの類推とご理解ください。) 拝殿の屋根の形については以上のようなありさまだとおもいますが、一般に参詣者 から見てあまり興味がわきません。 しかしながら拝殿正面に諸々は、様々な技術と彫刻の例が沢山見られます。 そのことを調べると面白くなりますので、別項でご紹介させて頂きます。
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最終更新日
2011年05月31日 16時28分03秒
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