三田のいのしし　見て歩き日記

朝日新聞：be on saturday　3月3日版に現れたお雛様の話題

【捨てたいのに広まった】

サトウハチロウ（1903～1973）作　「うれしいひなまつり」

あかりをつけましょ　ぼんぼりに
お花をあげましょ　桃の花
五人ばやしの　笛太鼓
今日はたのしい　ひな祭り

お内裏さまと　おひなさま　　　　　　　　　
ふたりならんで　すまし顔
お嫁にいらした　姉さまに
よく似た官女の　白い顔

金のびょうぶに　映える灯を
かすかにゆする　春の風
すこし白酒　召されたか
赤いお顔の　右大臣

着物を着かえて　帯しめたて
今日はわたしも　晴れ姿
春の弥生の　このよき日
何よりうれしい　ひな祭り

正誤表・・・新聞の記事から抜粋した事項

1.　御内裏さまと　おひなさま　→　男雛（おびな）さまと　女雛（めびな）さま
2.　二人あわせて　　　　　　　→　お内裏さま（内裏雛）
3.　赤いお顔の　右大臣　　　  →　赤いお顔の　左大臣
　　※　右側に座っているので右大臣に間違いやすい。
  　※　右大臣・左大臣　共に隋身門の隋身さんで、今で言うSPで、天皇・貴族の警護官
　　　   右大臣・左大臣の呼称は後世の誤謬であり、右大神、左大神から出たものらし
　　　　　い。
　　　　  即ち、大臣や貴族顕官の警護役に、大臣の名称の位は付かないはずである。
　　※　 飾られたお雛様のお内裏さま側から見て、左右を示す古来の位置に関する習慣
　　　　  を忘れたところから来ている。
　　　　  京都市の区制の例　　分かりやすくJR京都駅から御所の方向を見て示すと
　　　　　　　　　　　御所（北側）　　　　　　　　　　　お内裏さま
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　官　女
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　五人ばやし
　　　　　　　　右京区　　　　左京区　　　　右大臣（右大神）　左大臣（左大神）

　　　　　　　　　　JR京都駅（南側）　　　　　　御雛様の前に居る我々。　
　　　　　疑問をお持ちの方は、京都の地図でお確かめください。

今回雛めぐりで巡回訪問した先で、男雛女雛の正式の呼び名を質問させてもらい
取敢えず「親王さん」「おひなさん」と呼ぶのではないか・・・でした。
そんなことでしたが、今朝の朝日新聞　be on　Saturaday　で話題が増えました。

サトウ　ハチロウさんは、これらの誤りを大変苦にしておられたとの事ですが、
正直我々はこの作詞がとても優れたものであり、このままで良いと心から思います。