狛犬さんはこんな姿(例)
かまえ型と思われる型の例
厳島神社のある土地には、お寺もあり全ての狛犬がが厳島神社に所属するかどうか自信がありませんので、その点はご容赦願います。
渡し船から降りて最初に出合った狛犬:ブロンズ製
コラ-ジュと言う技法で写真を2枚並べて、一対の狛犬さんであることが分かるように工夫してみました。
堂々たる狛犬ですね。青銅の鋳物です。有名な彫刻家の作品だろうと思われますが不明です。
この狛犬の前を通過して海沿いの道を右前方に両部鳥居を眺めながらやや左に
回ると石製の狛犬がいた。
玉乗り狛犬 逆光で正面から撮影できませんので、この狛犬は後方から撮影。
背後の彫刻がよくわかります。この後方が海で両部鳥居が立っておりました。
少し歩くと玉乗り狛犬がもう一対ありました。
この狛犬も、広島型と呼ばれている固有の玉乗り型の狛犬さんです。
なお、狛犬は神様に向かって右側が阿形(アギョウ)・・・お口を開けている。
左側が吽形(ウンギョウ)・・お口を食いしばっている。
この玉乗り型の二つ目も同じ配置になっております。
更に少し歩くと、厳島神社の入り口にたどり着いた。
そこからは建物の中を歩き、やがてご本殿のある場所に出てくる。
厳島神社拝殿前・海中 ブロンズ製狛犬
満ち潮の場合は海中にあるらしい。
これも高名な彫刻家の制作だろうと思われますが、未調査です。
ネット検索では、把握できませんでした。
神戸の湊川神社には平櫛田中さん、生田神社には朝雲謹製と刻印されているブロンズ製狛犬があります。
ここのも多分その台座などに刻印されているはずですが、そのまま通過しました。
その場所に自信がありませんが、厳島神社の回廊を巡り、出口を出た地域にある狛犬かもしれません。
石製の狛犬
関西などで見られる狛犬らしいお顔とはかなり違ったお顔の狛犬さんだと思います。
しかし、全体的にはオ-ソドックスな形式だと思います。
厳島神社の出口から出て、お寺さんなどのあるところも廻った後、厳島神社の裏へ
廻り歩いているうちに出合った狛犬さん
専門用語で「かまえ型」とか出雲型と呼ばれておると思われます狛犬
この前足を前へ投げ出し、後ろ足を立て、その尻尾を大きくかまえたユニ-クな形です
出雲地方で産出する来待石(キマチイシ)と呼ばれる柔らかい砂岩で出来ているために独特な形が生まれやすいと聞いております。
北前船に乗って東北・北海道にもこの型の狛犬が進出したとされております。
その確固たる断定はできませんが、お顔と言い、形のユニ-くさも加わって大変
魅力を感じました。
京都の北野天満宮などと比べても特に狛犬の数が多いとは言えませんが、きっと歴史を感じさせる作品群だろうと思っております。
広島の玉乗り型と呼ばれる狛犬が中国地方の各地に普及していて、その研究をされ、ブログ名ででもその成果が見られます。
この厳島の狛犬に関しても、その資料が見られるものと思われます。
この厳島神社が6世紀末に創建され、ついで両部鳥居が、神仏習合の隆昌に従いこの地に出現、少なくとも平清盛公から数えて8代目が現在の鳥居とされております。
また、狛犬は多くは徳川幕府の頃からとされておりますから、その時間差がありますが、人々の心の現れですから、楽しく拝見しました。
締めくくり 民家の玄関先にて可愛い石の置物