特別編 No.101 イボクサの花
No.101 イボクサの花
この1年間、三田の武庫川縁、川除の田んぼ道を毎朝のように歩き続けたのは、
極論すればこの花に出合いたかったからです。
9月29日についに出合いました。
沢山写真を撮り続けての写真:
2012-10-12 撮影
春先に田んぼに水がはられ、苗が植えられてグングン伸びだしたころ、水の中から
様々な水草の芽が出てきます。
イボクサの茎もすぐにわかった。子供の頃からのお馴染みさんだから。
どの田にもあって、少々農薬による駆除があっても必ずこの神秘的と言ってもよい
花の咲くのを目にできると確信してかなり安心しました。
その前に。そもそもこの花との出合いは二つあって:
1. 朝日新聞の囲み記事で、ご夫婦による文章とスケッチで白黒の写真が紹介され
た昨年10月頃で、実物には出合えなかったこと。
2. カラ-の写真でイボクサの素晴らしい花に出合って、非常に驚いたこと。
それ以来、今回の開花まで待ちに待った時間の長かったこと。1年待ちました。
お花を斜めに見て; 10月12日の写真
9月29日に川除の田んぼで開花を確認してから写真をたくさん撮った。
春先から9月29日までの半年、お陰様で、アメリカコナギ、コナギ、アメリアウキア
ゼナ、アメリカタカサブロウ、クサネム、サナエタデ、コテングクワガタ、セリの花など
の水の中あるいは湿地の野草に出合いました。
花と茎と葉
イボクサの葉はこんな葉で、やはりツユクサの仲間らしい。
生真面目に言えば、如何に田んぼの事を知らなかったか、いやと言うほど思い知ら
されました。
農家の方のお話では適度に農薬を散布されているそうですから、イボクサも何らか
の影響を受けている可能性がありますが、沢山写真を撮影してみても、対比できる
無農薬のイボクサが無いから比較ができません。
今日現在は、これらの撮り貯めた写真を今年の最良のものと思い、楽しむ事にしま
した。
真上から見たイボクサの花。 10月9日 撮影
2012-10-09 撮影
すべて田んぼの中の写真ですが、道路際、岸の下であり、田の中へ入っても真ん中
へは行かなくて済みました。もっともこのころは稲刈りの後ですから見通しはいいん
ですが。
すぐ無くなるので観察には時間とも勝負のようです。
イボクサとは;
1. 科 名 ツユクサ科イボクサ属
2. 学 名 Murdannia Keisak
3. 別 名 イボトリグサ、疣草、
4. 原産地 日本、中国、朝鮮半島、台湾など
5. 花 期 9月(下旬)~10月
6. 特 徴