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三田のいのしし 見て歩き日記

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2013年12月21日
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カテゴリ:観光・旅行

今年であった花で最も印象に残った花の一つだったウツボグサ。

ウツボグサ(靫草) シソ科ウツボグサ属
ウツボグサの花0702

真上から見た花
真上から見たウツボグサの花

心に深く残るその起点となる理由には様々なことが考えられるが、この花の場合は、

川除から畑へ向かう際、JRの踏切で電車が接近したので自転車を左に傾けながら

止めた時道路の法面にこの花が見えたからでした。

草叢のウツボグサ草叢の中で
頑張るウツボグサ。
繁茂した草叢の中で育っているので、単純には見つかりにくい。

農道ながら広いのでその道の真ん中から右側に止めたら多分出合う事も無かっただろ

と今でも思っていてラッキ-だったと思う。

ウツボグサ 葉と茎根元の草をかき分けて探すとこんなにたくさんのウツボグサの根生葉と茎。

一度見つかると花の群れが見つけやすかった。茎が横に這って羽根を下ろして立ち

上がるので広がりやすいらしい。

2か所目は大原の田んぼの岸に「オニユリ」が数株あり、その花の撮影で田んぼの岸を

気にしながら、足元を確かめて歩いた際であった。

これはもう最初の出合いでウツボグサの花を知った後の発見であり、なるほどいろいろ

な所にあるな…そんな印象に変わっていた。

この花は「夏枯草」(かこそう)の別名で漢方薬として利尿剤などに応用されるそうだ。

地元に以前からお住まいの方々はこの名前でひろく知っているかもしれない。

草叢のウツボグサこの写真の右上の花が枯れておりますが、これが漢方薬に利用される部分らしい。

西洋でも薬の材料として採用されているとか。

茎は枯れなくても花だけ茶色に枯れ、その枯れた花ビラが薬用の対象らしい。

ウツボグサの名前は、この花の形が昔の武人が背負った「靫」にそっくりだという事だっ

た。

ウツボグサの穂 
ウツボグサの穂この状態がウツボグサ命名の元
確かにわかりやすい。

10月13日(日) 三輪神社の秋祭りで布団太鼓などの行列の中へこの靫と弓矢を

持った子供たちが連なったので靫が遺産として大切に保存されていることも理解でき

。靫とウツボグサの穂は確かに似ていて名前の意味がよく分かります。

靫すでに矢が収められており、弓も
添えられている。 後述の如く靫は毛皮などで飾られていたとか。

この自然が豊かに残っておる山野と古来からの生活習慣をお祭りの場で大切にされて

いる景色に出合って、良かったとおもっている。

余談ながら、三輪神社の秋祭りで、女のお子さん達が貴人の衣裳と宝冠を頭に付けて

参列、強く感じ入りました。
宝冠を付けた子供たちひな祭りの
お雛様にもこの宝冠が見られます。

ウツボグサとは:
1. 科 名 シソ科ウツボグサ属 多年草
2. 学 名 Prunella vulgaris subsp.asiatica 
3. 別 名 夏枯草、カコソウ
4. 原 産 東アジア
5. 草 丈 足首からすねの高さ
6. 花 期 5月~8月
7. 特 徴
8. 環 境 人里、田畑、山地、低山、原野、草原など

※ 靫は、虎、熊、猿などの毛皮や鳥の羽根などで覆われて、武人が背にしたらしい。






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最終更新日  2013年12月21日 14時12分09秒
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