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テーマ:こころの旅(60)
カテゴリ:雑感
深夜アニメ「蟲師」を見てとても気に入っている。
「この世界は目に見えない生命にあふれている」というキャッチフレーズそのままに不思議な世界観が静かに淡々と描かれている。 公式ページへはコチラ! この世界には目に見えない蟲と呼ばれる生命体が生きていて、それがときに障りをなす。蟲師は自然に耳を傾け、そうした問題の原因を探り解決することを生業としている。そういう意味では蟲師は自然との調停者でありヒーラーだとも言える。 自然に対するその眼差しはあくまでもやさしい。 印象深いシーンや台詞も数多い。 恐ろしい蟲をどうして抹殺してしまわないのかと問われて、 「恐れや怒りに目をくらまされるな。ただ、それぞれが在るように在るだけだ。」という台詞が心に響く。 昔の日本を思わせる風景になぜか洋服を着た主人公がひとり旅しているのだが、懐かしい世界に自分が迷い込んだようにも錯覚させられるし、目に見えない存在への畏敬が、物質的価値観一辺倒である現代に失われつつある日本的なスピリチュアリティを刺激する。 そこが何とも言えずノスタルジックなのだ。 話し自体もものさびしいマイナー調でよい。 ついでに言うと、この蟲たちというのはスピリチュアル・カウンセラーの江原さんの用語で言えば自然霊にあたると思う。 自然霊とはこの世に生まれたことのないエネルギー体のことだそうだ。 お稲荷さんや天狗、竜神さんも自然霊なのだとか。 蟲師のコミックを読むと、コラムに親類が狐に化かされたようなエピソードが紹介されていて、そうした話しが蟲師のインスピレーションになっているようだ。 こうした話しを読んでいて思い出したのだけど、どういう縁かは知らないが子供のころ実家には道通さまというのが祀ってあった。 道通さんは失せもの発見には抜群の効験があって何かというと家族皆お願いしていたものだ。 さんざん失くしたものを探したあげく道通さんにお願いしてふと見ると、すぐそばの座布団の上に目当てのものがのっていたりするのだ。 いくらなんでも先刻から何十回も通っているところだし、目につかないはずもないようなところだ。 まぁ一度や二度なら偶然で片づけられるが、そうしたことが何度も繰り替えされると正直気味が悪いくらいだった。 江原さんがテレビで「物がよく失くなったりしませんか?そしてこんなところから出てくるはずがないというようなところから出てきませんか?それは自然霊の仕業です。」と言っているのを聞いた。 自然霊とはよくそうしたことするらしい。 ということは、そもそも物を失くすのも道通さんにからかわれていたからなのかもしれない。家族全員うっかり者だとばかり思っていたのだが… ちなみに道通さんとは蛇なのだそうだ。 その実家も阪神大震災で木っ端微塵になった。 「蟲師」はオダギリ・ジョー主演で映画化されることが決まったそうだ。 監督はなんと「アキラ」を描いた大友克広。 これは少し期待できるかも… ↓クリックすると楽天ブックスへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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