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毎日新聞 9月18日 夕刊 かんさいeye
かんさいeye:オープン2周年の天満天神繁昌亭 「聴く」を超越、ブーム新次元へ 2周年を迎えた上方落語の定席、天満天神繁昌亭(大阪市北区)。落語家の研さんの場として、連日盛況を続けている。一方で、団塊の世代を中心としたアマチュアや、プロを目指す少女の夢の舞台として、繁昌亭を取り巻く落語の輪は着実に広がっている。【濱田元子】 繁昌亭落語家入門講座上級コースの練習日。24日の修了式を前に、繁昌亭の舞台で落語『宿屋仇』を演じる天満家一軒さん(61)=本名・宇野謙一さん=には、講師の桂米輔から目線や言葉遣いの細かい指示が飛ぶ。「皆さん熱心なので気を抜けません」。米輔が言うように、和気あいあいとした中にも真剣さが漂う。 講座は昨年4月、落語のすそ野を広げようと、団塊の世代を中心に第1期がスタート。半年後には「もっと落語を続けたい」という受講者の熱い要望に応え中級が、今年4月には上級が開講した。 一軒さんら初級から続けてきた上級受講者は現在20人。これまで学んだ噺(はなし)は『兵庫船』『道具屋』『青菜』など五つ。桂三枝・上方落語協会会長命名による高座名を持ち、最近ではアマチュア落語家として、地域のお祭りや老人福祉施設に出前高座をするのも少なくない。 「ボケ防止のつもりで始めた」という上級の天神亭ひれ克さん(70)=同・斎木克人さん=もすっかり魅力にとりつかれた一人。「やらんと上手になれへんしね」と『産地偽装』という創作落語まで演じるほどだ。 さらに24日には、上級が修了するのを機に、落語の研さんや出前高座による地域貢献、繁昌亭のサポートを目指す「天満天神の会」を発足させる。中心メンバーは一軒さん、ひれ克さんのほか、天満家哲ちりさん(57)=同・村木哲男さん、天神亭神山さん(59)=同・山神務さん=ら受講生。 「落語をずっとやっていきたい、繁昌亭とかかわっていきたいというのがみんなの共通の考え。将来的にはNPO(特定非営利活動法人)にしたい」とひれ克さんは話す。 ◇ プロの落語家として繁昌亭の舞台を夢見るのは、小学4年のりんりん亭りん吉さん(10)=同・田村凛夏さん、奈良県大和高田市。昨年、上方落語協会の「彦八まつり」の素人演芸バトルで優勝して一躍注目を浴びた。 小学2年の時に落語の絵本を読んだのがきっかけ。両親に頼んで連れて行ってもらった大阪の田辺寄席で初めて本物の落語を聴き、我流で始めたという。今は桂枝三郎に手ほどきを受けるなどして、ネタのレパートリーは『初天神』『猫の皿』『延陽伯』など10席に上る。地元の祭りや介護施設のイベントなどで週末は大忙しの人気ぶりだ。 折しも、NHK連続テレビ小説で上方の女性落語家が主人公になるなど、女性落語家に注目が集まっており、今月20、21日には福井市で「ふくい女性落語大会」が開催。りん吉さんも、全国から集まる約60人と腕を競い合う。「落語家になって繁昌亭に上がるのが夢」。好奇心いっぱいの目を輝かせている。 毎日新聞 2008年9月18日 大阪夕刊 初心生涯( 作家 吉川英治) 天満天神繁昌亭がもうすぐ2周年を迎えます。 そんな関連で取材がありました。 今からちょうど一年前の9月に天満天神繁昌亭で 初めて、 桂三枝会長にお会いしました。 そして、りんりん亭の亭号と『夢はかなう』というお言葉を頂きました。 その時の気持ちを忘れず、日々精進して参ります。 本日の稽古、サッカーDE落語 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月10日 09時12分38秒
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