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りんりん亭りん吉 一巻

りんりん亭りん吉 一巻

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2008年09月21日
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カテゴリ:掲載紙
ノート朝日新聞(福井版)に掲載ノート

女性落語家61人、晴れの舞台で泣き笑い
2008年09月21日


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桂三枝さんからもらった「夢」と書かれた扇子を広げる田村凜夏さん=福井市宝永3丁目

 えー、ところは福井市の県国際交流会館、県の「ちりとてちん杯 ふくい女性落語大会」が20日開かれました。NHKの連続テレビ小説で注目を集めた女性落語家さんたちに専用の発表の機会を設け、福井を女性噺家(はなしか)の登竜門にしようって企画でございます。北海道から宮崎県まで14都道府県の61人、様々なアマチュアさんが予選に参加。お客さんは400人。第1回にしちゃ、まずまずの盛況だったようで――。


主婦や小学生ら40人、落語研究会所属の大学生21人が、プロの落語家の審査員に、それぞれの演目を6分以内で披露した。


 「こんなにたくさんの人に支えられてるなんて」。高座を下りてきた鯖江市桜町の街道徳尾(かいどうのりお)さん(37)は、目を真っ赤にした。


 昨年、がんで余命1年と告知され、ショックで体重が20キロ減った。そんな時出会ったのが落語。今春から、大阪の寄席「天満天神繁昌亭」に3時間かけて通い、今月17日に入門講座を修了した。


 周囲からは「落語を始めていきいきした表情になった」と言われるが、体調は不安定で、出場1週間前まで入院していた。ベッドを覆う透明カプセルに種本を張って寝ながら勉強したが、「辞退しようか」と直前まで迷った。


 練習不足は本番に出てしまった。「道具屋」という演目で、客と店主の軽妙なやりとりが売りだが、途中何度もせりふを忘れて詰まった。そのたびに客席から「頑張れ」と大きな声が飛ぶ。制限時間を超えてなんとか終了。会場の外でたくさんの友人に囲まれ「落語の出来は恥ずかしいけど……」。涙で後の言葉が出なかった。


 がん宣告から1年3カ月。「打ち込むものがあったから、自然と余命を考えなくなった」と振り返る。「落語は私の生きる糧」とも。


 「延陽伯」で掛け合う男女の声色を上手に使い分けていたのは、奈良県大和高田市の小学4年田村凜夏(りんか)さん(10)。2年生から落語を始め、数々の大会で積んだ実績が認められて上方落語協会の桂三枝会長から芸名をもらった。


 将来の目標はもちろんプロの落語家だ。桂会長から「夢はかなう」ともらった扇子を手に臨んだ大会。「お客さんが笑ってくれて私も楽しくできた。そういう落語が大好きです」と満足そうだった。


 学生大会準優勝の経験を持つ中央大3年の須藤みなみさん(21)は「学生大会と違い、幅広い年齢の方と交流できて楽しかったです」。


 3人は惜しくも予選突破はならなかった。勝ち抜けた6人が21日、決勝に挑む。



ノート読売新聞(福井版)ノート

女性61人、爆笑バトル
ちりとてちん杯 決勝へ6人 福井


熱演する参加者ら(福井市の県国際交流会館で) 女性限定の落語コンテスト「ちりとてちん杯ふくい女性落語大会」(県主催)が20日、福井市宝永の県国際交流会館で始まった。14都道府県から、小学校低学年から80歳代までの61人が参加。落語に情熱を燃やす女性たちの熱演に、会場からは笑いとともに盛んな拍手が送られた。

 小浜市出身の女性落語家を主人公にしたNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の人気を県の知名度アップへ生かそうと、県が企画。この日は予選が行われ、参加者は6分の持ち時間で演目を披露した。審査の結果、21日に行われる決勝に上位6人が進んだほか、2人が特別賞に選ばれた。

 軽妙な語り口と表情豊かなしぐさで会場をひときわ大きく沸かせたのは、奈良県大和高田市立菅原小4年の田村凛夏(りんか)さん(10)。

 田村さんは小学2年のころ、落語に関する絵本を読んだことをきっかけに落語に興味を持ち、両親に連れられて寄席に通うようになったという。家族で練習を重ね、アマチュアの落語大会で優勝するほどの実力を身に付けた。先月には「ワッハ上方アマチュア演芸コンテスト」で金賞を授賞。昨年9月、桂三枝さんから「りんりん亭」の名前も授かり、全国各地で公演している。

 今回披露した演目「延陽伯」は、言葉が丁寧すぎる妻と夫との掛け合いが笑いを誘った。「多くの観客が笑ってくれ、いつも以上にうれしかった」と会心の笑顔を見せた。

 「大動脈炎症候群」という難病と闘いながら挑戦したのは、福井市の辻保惠さん(45)。ピアノ教室講師の経験を生かし、自他ともに音楽で癒やす〈セラピアニスト〉として、老人ホームなどでピアノの弾き語り活動を続けている。今回は県内で開かれる大会を盛り上げようと参加。「熱い思いを胸に抱いた人たちと出会えて良かった」と満足そうに話していた。

(2008年9月21日 読売新聞)
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ノート女性“落語家”が競演 福井で初の全国大会
ノート(9月20日 19:52 下野新聞)

 出場者を女性に限定した「ふくい女性落語大会」が20日、福井市で始まり、北海道や関西など全国から集まったアマチュア落語家が自慢の腕を競い合った。

 落語家を目指すヒロインが成長する姿を描いたNHKの連続ドラマ「ちりとてちん」の舞台となった福井県が、女性落語の魅力を発信しようと、全国で初めて企画、主催した。

 20日の予選には、8歳から80歳代までの約60人が出場。得意の演目が次々披露され、計約400人が訪れた会場は笑いと拍手に包まれた。

 語り口や表情などの演技力や、話を時間内にうまくまとめる構成力について、女性落語の第一人者露の都さんら審査員4人が採点、21日に決勝が開かれる。

 落語歴は約1年半という奈良県大和高田市の小学4年田村凛夏さん(10)は「笑いで人を勇気づけられるから落語が大好き。今日もみんな笑ってくれて、上手にできた」とうれしそうに話した。

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最終更新日  2009年03月10日 09時13分07秒
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