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りんりん亭りん吉 一巻

りんりん亭りん吉 一巻

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2009年01月19日
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カテゴリ:テレビ出演
テレビ朝日放送 NEWSゆう 1月19日(月)テレビ


09年01月19日18時17分-ABCテレビ-NEWSゆう 地域の灯を守れ!!大阪
下向き矢印下向き矢印下向き矢印
http://www.tanabeyose.com/yose-news/090119abc.html

2002~  田辺寄席世話人会 2009/01/19(月)放送

「愛されて35年」地域の寄席が存続ピンチ
「上方文化の代表格とも言える落語を身近に楽しんでもらいたい」と、地域の人たちが生み育ててきた寄席があります。しかし、大阪市の財政難によって、今、35年の歴史に幕が下ろされようとしています。

■理由は大阪市の財政難・・・
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「おやっさん!邪魔するで~」
生活の中にある悲喜交々で客は笑いを誘われ、噺家は笑いの渦をもっと大きくしたいと鍛錬する・・・。


【お客さんは・・・】
「これが一番の楽しみ。ここへ来たら嫌なことパッと忘れます」
「すぐ近くで、同じ空気で見れる。客席で一緒に笑っているのが、もう・・・」

客と噺家が目の前で向き合えるこの場所が、上方の大事な文化を育ててきたのです。

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地域に笑いを広げて、今年で35年目の『田辺寄席』。
大阪市南部の「田辺」と呼ばれる地域で生まれ育った、当時27歳の大久保敏さんが呼びかけたのがきっかけでした。以来、人と人との繋がりで続けられています。


【田辺寄席世話人会代表 大久保敏さん】
「ほんまに落語を追っかけている人ほど好きではないとは思う。演者や、それを聞いて喜ぶ場を皆で作り出すのが好きなんやろうね」
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田辺寄席は、毎月第3土曜日から日曜日にかけて、3回の公演を開催。その度に、世話人たちの手によって舞台が作り上げられます。
「きょうは、誰が舞台に・・・?」
公演がある度に、そんな声が地域に飛び交います。

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田辺寄席で生の落語を聞いたのがきっかけで、自ら落語をするようになったひとりの女の子がいます。
【りんりん亭りん吉の噺より・・・(ワッハ上方)】
「え~、私、10歳。アラ10なんですけど・・・」

【母・田村幸恵さん】
「小学2年の夏です。『ピカチュウとか映画見に行くか?』と誘ったんですけど、『そんなんええねん。寄席連れてって。落語見たい』って言うて・・・」

古典落語の中で、子どもにもできそうなものを選んでアレンジし、練習を重ねています。
【りんりん亭りん吉 田村凛夏さん】
「面白かったら楽しいし、みんなの笑顔見たいなと思って・・・」

面白いだけではなく、話し方がキレイで優しい。そんな噺家になるのが、りんりん亭りん吉の夢です。

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田辺寄席の月々の公演の間、世話人たちは機関紙の発行に追われます。裏方の作業を通じて、人の輪が広がりました。

【世話人の方たちは・・・】
「落語が好きで、最初はお客さんで行っていたんです。椅子を片付けたのがきっかけで抜けられんなってしもうて・・・」
「私は9月からやけど、皆さんの仲間に入れてもらえて、居心地が良いです」

最近では年間4500人ほどが来場。
関東方面や沖縄などからも客が駆けつけます。5人の噺家の噺が聞けて、振る舞いもあり、料金は1000円そこそこ。儲けはありません。

田辺寄席の大事な拠点となっているのが、大阪市の施設『阿倍野青年センター』です。
この施設を巡って、去年9月、心配な話が突然持ち上がりました。大阪市が財政難を理由に施設の統廃合を進め、ここもその対象として挙げられたのです。

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【大阪市こども青少年局 平尾暢章課長】
「年間の管理運営費2541万4000円を削減できるということになります。阿倍野青年センターは廃止という方向で経費削減を図って参りたい」

しかし、阿倍野青年センターはこれまで田辺寄席だけではなく、スポーツや文化活動などに多く利用されてきました。

【利用者は・・・】
「酷い話。お金がないのはわかるけど、いらん金を使っている所はたくさんあるんやから・・・。財布のひもを閉める順番がおかしい」

田辺寄席の高座に、35年前から上がってきた噺家は・・・。
【桂文太さん】
「古典落語をしていた時に、上でドスンバタンと音がする。何かと思いましたら、テコンドーやってるんですわ。色んな人が色んなことやっているのが面白いのですが、それに気づいてもらえませんかな・・・」

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人が支えることの大事さ。そして、あの時もそうでした。
阪神・淡路大震災が起きた直後、田辺寄席の人たちは、炊き出しの道具を携えて被災地に向かいました。少し落ち着いた頃には、舞台も持って・・・。

以来、年に1度、被災地に笑いを届けています。

震災から14年。復興住宅に暮らす人たちの高齢化は、進むばかりです。そんな被災地と田辺寄席の世話人たちは、ずっと繋がりを持ち続けてきました。

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【復興住宅に暮らす被災者は・・・】
「田辺のグループの方のお世話で、今、物凄く楽しみが増えています。ありがたいな。これ、続けたいなと思って・・・」

人との繋がりの中で育まれ、継続してきたもの。それを一度途絶えさせてしまったとしたら・・・。

【大阪市 平松邦夫市長】
「建物を潰すという結論を出したわけではないです。なるべく早い時期に方向性を探りたいと思います」

【田辺寄席世話人会代表 大久保敏さん】
「お客さん・演者・世話人・場所。この4つがないとできない。色んな人たちの関わりや協力なしでは、どれひとつとしてやっていけるものではないんですけどね・・・」


35年にわたり、地域から笑いと人の輪を広げてきた田辺寄席。
その足跡は、「財政難」という言葉で片付けられるほど小さくはありません・・・。

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最終更新日  2009年03月10日 15時10分23秒
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