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2004年11月13日
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カテゴリ:ハッピーサクセス
現在参加している心理ワークショップでのこと。その中のテーマのひとつとして「成功に対する恐怖症」というのがあった。

人は、成功したいという欲求と、成功したくないという恐れを同時に持っていることは結構有名な話だよね。
僕の場合、何をしていたかと言うと”親密な人間関係” を避けるために、”ビジネスでの成功のための時間”を使っていたのだ。
要するに、とっても親密な人間関係になりそうになると、仕事モードに入ってそれから逃げていたわけ。
ビジネスの成功のために時間を使うのは決して悪いことじゃない。むしろよいことだ。
それに、妻のチエコとは24時間ほぼ一緒に過ごしていて夫婦関係はとても上手く行っている。。
だから、ほんの数時間だけ仕事モードになるのは自分が悪いことをしているっていう実感がないんだよね。

具体的にどういうことかっていうと、例えば夜、チエコとソファでくつろいでいるときのこと。
僕たちはソファーに居るときには大抵寝っころがってテレビを観ている。
狭いソファーだから二人でくっつく体勢になるのだけど、どうもべったりくっつくのは苦手だった。
チエコがくっついてくると、もちろん嬉しいんだけど、それが何時までと決まっていないとどうも居心地が悪くなるわけ。
そういうときにはなぜか、「そうだ、部屋で仕事をしよう」という気になる。
そして、「仕事しようっと」と言ってチエコから離れて一人黙々と仕事に集中する。
チエコも頑張ってと励ましてくれる。
これなら誰も傷つかないよい方法だ。
成功を回避していることを自分に対してもパートナーに対してもとても巧妙に隠していたんだよね。

さて、ワークショップで分かった原因となる体験はというと、4歳のときにさかのぼる。


僕はとても甘えっ子だった。
近所の同級生の女の子家でこんな事件があった。
いつもそこの家の女の子と遊ぶ時は、僕は男のそのもので、ちょっと乱暴で元気いっぱいだった。
そこの家のお母さんがこう言った。
「ターボちゃんは強くていかにも男の子だね。きっと甘えないんでしょ?」
それに対して母親は、「うちでは甘えっ子なのよ~」と家での僕の秘密を暴露したのだ。

僕の教えてもらった男の子とは、強くて決してお母さんに甘えたりしないものだ。
そういう、”男らしさ”と反することを自分がしてしまったと罪悪感を感じた。
そして、男の子らしくない自分が恥ずかしくなって、二度と甘えたりするのはやめようと決意した。
これが、親密な人間関係を恐れるようになった、自分に禁止するようになった出来事だったのだ。



これを思い出したら、現在の両親に対する自分のよそよそしい態度の理由も分かった。
僕は、実家に帰るとなぜか途端に無口になってしまう。
実家だと踊らないし、歌わないし、決してハシャがない。そういう自分になることは分かっていたけど、
どうしてそうなってしまうのかの理由は分からなかった。
それが、今回の親密な人間関係を避けるというのとバッチリつながっていたのだ。
甘えず、よそよそしい態度をするということは、4歳の時にはじめた甘え禁止令が続いていただけじゃなくて、実は両親に対する復讐でもあった。
コミュニケーションを断つことで男らしさを押し付けた両親に復讐していたのだ。



トラウマを解放したその日の夜、自分でも驚いたことが起きた。
チエコと一緒に「さあ寝よう」とベッドに入ると、いつものようにチエコがくっついてきた。
いつもなら、居心地が悪い感じがするのに、その日はとっても嬉しいんだよね。
もう、顔なんてニヤける。
二人の心と体と魂が喜びで満たされて溶けているよう。
「ああ、これがずっと欲しくかったものだったんだ」って気がついた。
4歳のとき以来、久々に「溶け合ってひとつになる」感覚を味わったのだ。

そしてさらにその翌々日、ちょっと用事があって実家に帰った。
そうしたら両親と普通に楽しく話せた。
いつもなら、全然話をしないし、居心地が悪いからすぐに帰っちゃうんだけど、話していてとても楽しいんだよ。
自分のトラウマも全部話した。
そうしたら、母親は親に甘えさせてもらえずに育てられてきたんだって。
8人兄弟で甘えられなかったから、自分の子供にも甘えさせられなかったみたい。
僕とおなじで、犬にはかわいがったりできるんだって。拒絶されないから。
やっぱり親子の間で繰り返していたんだね。
自分の子供に伝える前に解放できてよかった。



帰り道、車で第三京浜の多摩川の上を走っていたら夕日がきれいだった。
生まれて来てよかったって思った。
そうしたらね。「お父さん、お母さん。生んでくれてありがとう」って言葉が涙と一緒に口をついて出てきたよ。







<今すぐできるハピサク道>

■あなたの「親密な人間関係を避けるためにしている成功」は何ですか?






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最終更新日  2004年11月17日 09時08分22秒
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