ヘルニア
歩けない。動けない。病院に倒れこむように入った。「ヘルニアです。 注射を打てばすぐに効きます。 痛み止めを飲めば効きます。」「有難うございます。」「ですが、効いたような気がしても体は治りません。 かえって悪化します。 休んでください。 少しだけ効く痛み止めを処方します。」納得する。注射を打ってもらってすぐに動けば悪くなるに決まっている。木曜日に近くの総合病院でMRとかいう何かカプセルに入って精密検査をするという。「閉所恐怖症ではありませんか?」「特に閉所だけが怖いわけではありませんが・・。」「大丈夫ですか。」「高所よりまだましだと思います。」かくして身動きできないまま木曜日の検査まで待つしかなくなった。土曜日にこれからのリハビリを考えるそうだ。あー。情けない。