知らないこと、聞けないこと
実は私は「シ」(し)と言うカタカナが下から上に上げて書くのか、上から下に下げて書くのかを未だに知らない。何度覚えても忘れる。結婚記念日と同じだ。受験の時に一番困った。どちらにもとれるように書いた。次に困ったのは始めて塾でした英語の授業である。アルバイトの時だ。塾の授業の一時間前に「This is a pen.」を「ディス」と言うのか「ジス」と言うのかで悩んだ。恥ずかしくて人にも聞けない。結局「シ」と同じように、「ジ」と「デ」を混ぜて発音した。父兄が最初に見学に来たので「少し私の発音にはなまりがある。」とごまかした。やはり英語の教育は話すに力を入れるべきだろう。初めて外人と英語で話したときもはっきり言われた。「Please,speak English.」「Maybe I am speaking English.」「I don't understand you.」一番困ったのはもう正式に仕事で塾を始めて、子供がアメリカ人の海外留学生を連れてきたときだ。「来週連れて来るよ。」真っ青になった。私が英語がしゃべれなのが塾の子供にばれる。いくら何でも大人が子供に怯えている表情はよくない。あまり話さなくてもいいような少し塾の子供が分からない言葉をそれから研究した。「What kind of impression do you have to this school?」絶対に誉めるはずだ。「○×△~~」と答えた。何を言ってるか分からない。「Ha ha ha.You are liar」外人は微笑んだ。これだけの会話だった。子供にばれずに良かった。--------------------------数年後塾は止めた。