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遡ること、2018年の春のこと。

その頃はちょうど移住して1年ほどが経過していた時で、移住前に怒涛のように訪れていた海人族のサイン（​こちらの記事​とかに書いています）について考えていました。

というのも、その当時吉野や役行者のサインがよく訪れていたため、もしかすると吉野と海人族のサインはつながっているのではないかと思っていたのです。

とは言え、あまり深く考えることはせず、せいぜいいくつかのサイトを検索してみるだけで、後は忘れていたような状態でした。

2018年の春は、前職の知り合いのつてで前職の採用面接の仕事をいただき、3月から4月にかけて各週のペースで東京に出張に行っていて割と忙しくしていたため、そんなことを考えていたこともすっかり忘れていました。

ある日、採用面接のスケジュールが午後ぽっかり空いてしまいました。特にその日は人と会う約束も入れておらず、久しぶりに東京でのフリータイムができたワタクシは、急遽思い立って青山にある​ブッククラブ回​さんに行ってみました。

というのも、Facebookで拝見したブッククラブ回さんの記事で気になる本があったので、どんな内容なのかを見てみて、良さそうだったら買って帰ろうかな、と思ったからでした。

ブッククラブ回さんは精神世界の広いジャンルの本や一部雑貨をセレクトして置いていらっしゃり、お店の作りも雰囲気もとても落ち着いたオシャレな本屋さんなので、移住してなかなか行けなくなってしまっていたこともあり、とてもワクワクした気持ちでむかいました。

お目当ての本をすぐに見つけて、中身をふむふむ、と読んでみて、せっかくだから（時間もあることだし）じっくりとお店を見て回ろうかな、と思い、本棚に陳列されている本をジャケ見しながらぐるぐるしていると、

「役行者―修験道と海人と黄金伝説」

というタイトルの本を発見しました。

やばい、これだ、、、、と書棚に置いてあるその本の表紙を見てピン☆ときたのでした。

一応本の中身をチェックしましたが、やはり役小角と海人族のつながりに関しての考証が書かれていたのでした。なかなか分厚いハードカバーなので、福岡まで持って帰るのか、、、と一瞬ひるみましたがこれはもう買うしかない！と思い即購入したのでした。

ワタクシ的には割とビビビっときたこの本との出会い。しかし、それでもまだ実際に吉野に行くということは考えていませんでした。テレビでJR東海の金峯山寺の蔵王権現のご開帳のCMを見てもなお、「そのうち行きたいな」レベルでした。

そして寝かしに寝かした2019年の年明けくらいのこと。

ふとTwitterでながれてきた記事にこれまたピン☆ときたのでした。

それは中澤さんの記事（​こちら​の中澤さんです）で、ワタクシは特に天川村のツアーについて書かれた記事に惹かれました。

遠い昔に知り合いが言っていた天河弁財天は、うっすらとした記憶でなかなかパワーが強いところで呼ばれないといけない系の場所である、と聞いたことがあるような、、、という感じでした。

余談になりますが。ワタクシはこの「呼ばれないと」的な表現はあまり好きではありません。まあ確かにどの場所もご縁がないといけないものなのですが、たいてい「呼ばれないといけない」と声高に言っている人の後に特別待遇されたい欲みたいな、まあ承認欲求みたいなものが透けて見えるからです。

話を戻しますと、天川村自体がなかなか不便な場所とは聞いていたので、ツアーでないとなかなか行けないなあとは思ったので、そのうちこのツアーに行ってみたいな、と思ったのでした。

そして、年明けのお願い事ノートや、2019年の手帳に「中澤さんのツアーに行くこと」ということを2019年中のお願いごととして書いておきました。

そしてまたまた忘れてしばらくたった頃、この記事に書いてあるように節分開けから何となく動きが激しくなってきました。そして2月3月はワタクシの月天中殺であるため、神社仏閣への旅行に良い時期となっていました。

すっかり吉野のことも天川のことも忘れていたのですが、これまたTwitterで中澤さんの記事が流れてきて、もう一度目にしたワタクシは「これはもう、今回の月天中殺は天川にいかんとね」と思った次第でした。

弁財天さんのご縁日である、己巳の日に開催されるツアーは、奇しくもワタクシの月天中殺明け間近の日でもあったため、すべりこむようにして申し込みをしたのでした。

こうして、2月に始まった仕事で稼いだお金を手に(笑)、4月になって初めての天川村に行くことになりました。

この時はまだ、天川と役小角と修験道が実はすごく密接な関係にあることは知りませんでした。

つづく。​​