こきあのブログ

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​この記事​の続きです(ずいぶん時間が空いてしまいましたが）

確か申し込みは2週間前を切っていたような気がしますが、申し込むことができました。

そこから大慌てでエアチケットを取ったり、前泊（当日の集合は8:30とかなので）の宿探しをしたり、なんなら翌日についでに奈良に出産のために里帰りしている元同僚に会いに行くための日程調整をしたりしました。

そして前泊は四天王寺の近くの宿坊に1泊、当日は（なぜか）三輪山のふもとのゲストハウスに1泊、ということになりました。

話は少し逸れますが、それこそ前職で働いていた、何年か前の話です。おそらく吉野が気になりだした最初のきっかけは夢でした。

古墳や古くて暗いお社の間を抜けていく夢で、途中に山をご神体として祀る大きな神社があったり、但馬皇女（天武天皇の皇女です）のお墓の横を通っていくと、なぜか談山神社がある、という夢でした。

幼少の頃からそのあたりの歴史は詳しかったのですが、今の奈良のどのあたりなのかはサッパリわからず、当時やけに気になったので、調べてみることにしました。

調べたところによると、但馬皇女のお墓と断定できる場所は特定されていないようなのですが、唯一のてがかりは、皇女が薨去された後に穂積皇子（皇女の恋人だと言われる男性）が皇女の墓をみながら詠んだ歌（下記）が万葉集に残っており、そこに「吉隠の 猪養の岡」と記されています。

「降る雪はあはにな降りそ吉隠の 猪養の岡の寒からまくに」

「 猪養の岡」という地名は今では残っていないのですが、桜井市吉隠のあたりであると言われています。そこを抜けて談山神社、となると山をご神体とした神社は三輪神社、ということになるのかなと思います。

という訳で、だいぶ話は逸れましたが、なんとなく三輪山のあたりにも言ってみたいな、とおもっていたものの、（なにぶん奈良の地理は詳しくないので）奈良に行くとは言っても今回は天川村メインだし、三輪山に行くなんてことは全く視野に入れず、ただ前職の同僚のご実家が樫原神宮が最寄り駅だったため、そこの近くのお宿を検索していたのでした。

そしたらたまたま一番近くで空いていたのが三輪山のふもとだった、という訳でした。

そんなこんなでツアーの前日である4/1に大阪入りし、まずは前泊すべく四天王寺夕陽が丘に向かいました。

さて、四天王寺。

古代史オタクだったワタクシの脳裏に浮かぶのは「聖徳太子」の存在。

とはいえ、情報はそれだけ。実はWikiですらも見たのは今(笑)➡こちら

山岸涼子さんの「日出処天子」にも出てくる蘇我氏と物部氏の戦で、聖徳太子がヌリデの木に四天王を彫り、力を貸してくれたら寺を建てて安置すると誓って祈願をしたことが起源で、その後推古元年に創建された、という場所だったもようです。

そんなこともつゆ知らずで、お寺やお墓に囲まれたエリアを抜けて（夕方だったのでちょっとヒヤヒヤしながら）宿坊に辿り着くと、勝鬘院の護摩木が置いてあったり、写経体験ができたりするものの、内装は新しいホテル、といった感じの場所でした。

ホテルで一息つきながら、思えば何でこの場所に泊まることになったのかと不思議に思っていました。

この時にはあまりピンと来ていないまま、夜にまきさんとの約束があったので梅田まで向かうことにしました。帰りは深夜のお墓の横を通って宿坊に帰ることに抵抗があったため、別の駅から宿坊に向かうことにしようと思い、別の駅を目指して歩いてみました。

ちょっとだけ、ホテルを探している時に「場所によっては昼間でも怖い場所がこの辺りにあるので気を付けて」と言われたことを思い出したのですが。

歩いてみて、何となく「あれ？ここもそうなのかな。。。」と感じなかったわけではないものの、上野とか東京の下町の一角に似た感じだったので「ま、まあ大丈夫かな、、、お墓の横を通るよりはいいかな、、、」と思いながら駅に向かったのでした。

そしてまきさんとご飯を食べて帰る帰り道。

Googleマップを見ながら一番近道を選択して歩き始めた、、、、つもりだったのですが、どうも単に薄暗いというだけではなさそうな道を通る羽目になりました。ぱっと見人はいないのですが、ワタクシのシックスセンスが「ここはやばいぞ」と感じ取っておりました。酔いが回っていても。

という訳で、ポケットに忍ばせたボージャイストーンを握りしめて小走りに宿坊まで戻りました。

何とか宿までたどり着き、一応色々と清めてから次の日に向けて就寝したのでした（続く）