ジェロニモス修道院と、ナタ。
リスボンへ戻り、ランチにタコのリゾットをいただいて、次はリスボンの市内観光へと出発しました。まずは、ベレン地区のジェロニモス修道院から。ジェロニモス修道院は、エンリケ航海王子の偉業を称え、また、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して、1502年にマヌエル1世によって着工され、完成までに300年ほどかかったそうです。その建設資金は、胡椒取引の利益で賄われたそうです。マヌエル様式の最高傑作と言われ、その完成度の高さから、世界遺産に登録されています。建物は横に長く、16世紀に建築された東棟と、19世紀に付け加えられた西棟があります。東棟には、サンタ・マリア教会、西棟の中央には国立考古学博物館、西端には海洋博物館があります。すっごい行列の中、私たちは西門からサンタ・マリア教会へ。真ん中辺りに見えるのが西門で、そこから入場します。そしてその右の方には、見事なマヌエル様式の彫刻が施された、サンタ・マリア教会の正門である南門があります。…が、何故か、写真は切れてしまっています。。。内部には、ヤシの木をモチーフにしたという柱が聳えています。柱には、鎖やロープ、貝、珊瑚などのマヌエル様式の彫刻が施されています。その彫刻には、ロープを持つ“手”が3か所あって、それに触ると「旅行で怪我をしない」とか言われているそう。みんながそこを触るから、その手の所だけキラキラしてました。礼拝堂には、王家一族のお墓が集められているそう。奥のキリストの生涯を描いた飾り板や、ステンドグラスがキレイ。ここには、ロカ岬で出てきた詩人カモンイスと、ヴァスコ・ダ・ガマの石棺があります。こちらのヴァスコ・ダ・ガマの石棺の方は、実際にご本人が中で眠っているそうです。中庭を囲む55m四方の回廊。石灰岩を用いた外柱やアーチには、マヌエル様式の見事な彫刻がたくさん。大航海時代を象徴するモチーフ、天球儀や帆船の彫刻などもありました。中庭もキレイこちらは、アズレージョで壁を装飾された食堂。奥には、マヌエル1世の守護聖人・ジェロニモスの肖像画があります。足元にいるのは、ライオン。足にトゲが刺さって苦しんでいたライオンを、ジェロニモスが助けてあげて、それ以来、ライオンはジェロニモスと行動を共にするようになったという話があるそうです。そして、ジェロニモス修道院の見学を終えると、そのすぐ近くにある パステイス・デ・ベレン へ。そう、ポルトガルで一番美味しいナタが食べられる・と言われているお店ジェロニモス修道院から伝えられた配合や作り方を守り、その秘伝のレシピは、3人の菓子職人しか知らないとか。。店内も、店外も(笑)、超混み。1個1.05ユーロで、休日にもなれば、60,000個も売れるとか(Hさん調べ)お持ち帰りの人は、右のレジで注文してバウチャーを貰い、左の方で商品と交換するという感じ。砂糖とシナモンの小袋を付けてくれますので、お好みで。ちなみに、3個から、箱に入れてくれました。1~2個は、紙袋。ナタを作っている様子も、見られます。座って、コーヒーと一緒にいただくも、良し。こちらのナタ、外の生地はサクサク、中はふんわり&とろ~り。小袋の砂糖をかけなくても、丁度いい甘さ。出来立てで、ほんのり温かくて、美味しかった