自分の感覚に正直に。
10日以上、日記を書かずに過ごした。いずみの会の東京での集まりに参加したのだが、同じ会合に妻の両親が来てくれた。現在長年の友人が乳癌の末期で入院中との事で中山さんのお話しを真剣に聞いてくださった。妻は少しでもその患者さんの参考になればと言って「論より証拠の癌克服術」(草思社)を患者さんのご家族に郵送した。しばらく前の日記に『尿療法はホメオパシックな治療として理解できる』と書いたのだが、丁度いずみの会で中山さんが「尿療法」を紹介され、それを聞いては黙っている事も出来ず、参加していた皆さんに「尿療法」がいかに論理的に説明可能な良い治療であるか力説してしまった。そして、今日赤坂ロイヤルクリニック院長、渡辺順二先生の本を読んだところ、ここでまた「尿療法はホメオパシーと同じように理解できる」という文章に出合った。尿療法の真実は、これから徐々に世の中に認識されてゆくに違いない。癌の克服について、日本のお医者さんたちがどんな理解に達しているのか興味があったので9月18日には高い参加費を払って「癌コントロール協会」主催の『第10回代替・統合療法コンベンション』という集まりにも参加してみた。その日の講演では、自分自身ステロイドミオパチーという重症の病気になり死の淵をさまよって生還したという浜松医科大学講師、永田勝太郎先生の意義深いお話しを聞く事が出来たのだが、やはりお医者さんたちは「現代医学の呪縛」から逃れるのが大変なようで、真実を簡単に述べることが出来ない。まったく同じ事を医学用語を用いて語っているだけなのだが、『論より証拠の癌克服術』の中で著者の中山 武さんが述べておられることのほうが簡単明瞭で核心的だと感じられた。同じ内容でも、医者が語るとこ難しくなっていけない。気をつけよう。主催者でもある、「正常分子栄養学の森本晃嗣さん」のお話しは、さすがに良くまとまっていて、油を使って熱を加えた料理がいかに健康に良くないか、さらに良く理解出来た。どうしても使うなら、やはりオリーブオイルが良い。マーガリンの危険についてもやはりお話しされていた。この18日のコンベンションについては、帯津先生、丹羽耕三先生なども講師として招かれていて、そうそうたる顔ぶれについ惹かれて参加したのだが、行ってみるとNPO法人主催とは言いながら、どうしても企業色が拭えない感じがした。正直言えば、がっかりした部分も多かった。(自分の不見識に気が付いてがっかりしたと言う方が正確だが)私は、毎日の外来診察と日々の往診で、本当に誰よりもすぐれた先生方にお会いさせて頂いている。高名な講師のお話しが聞ける場合でも、自分の内に、本当に必要を感じない限り、今後の講演会へのお誘いなどはご遠慮させて頂く事にしよう。ちなみに、会場の廊下で販売されていた「たんぼ博士」岩澤 信夫先生の『不耕起でよみがえる』という本を購入して読んでいるのだが、やはり(残念ながらというべきか)どんな医者の話しよりもこの先生の田圃の命の話しのほうが、臨床医としての私には参考になる。