不登校の子ども達の治療。
先日、ある中学生の方から、以下のようなお問い合わせを頂いてお返事を差し上げました。その返信に記載した内容は、思春期うつ病や、慢性疲労症候群の患者さんであれば、だれにでも役に立つ原則の説明になっているので、この日記にもコピーしておきたいと思います。以下が、頂いたお問い合わせのメールと、そのメールに対する私の返信の概要です。------------------------------------------------------------------------------------------------2007年01月05日 ○○○さんからのメール:>はじめまして。> 中学3年の○○○と申します。> 私は今不登校で、自律神経失調症です。> ある人から、> 「新逗子クリニックで自律神経失調症を7ヶ月で治した」> と聞いたので、気になってメールをしました。> できればそちらの療法などを詳しく教えていただきたいです。> お忙しい中失礼しました。○○○さん、はじめまして。新逗子クリニック院長の石川眞樹夫です。メールをありがとうございました。不登校状態で、自律神経失調症の診断を受けているという事ですので、私からの返信が遅い事も、○○○さんにとって、ストレスをふやす事になったのではないかと思い、申し訳なく思っています。私の医院の外来には、この数年来、常に何人かの不登校の学生さん(小学生から大学生まで)が通院しておられます。私がその人達の回復を手助けするために、共通してお勧めしている事は、1つ目に、バッチフラワーレメディの使用です。バッチフラワーレメディについては、インターネットで検索を行うとすぐに沢山の情報がみつかりますが、ちょうど現在コンビニエンスストアに置かれている「NIkkei Health」2月号に、心のデトックスとして特集記事が掲載されていますので、ご覧になって下さい。お近くにレメディを使用しているお医者さんはいないかもしれませんが、バッチホリスティック研究会のHPからプラクティショナーのリストを検索して頂ければ、近くに住むバッチフラワープラクティショナーを探す事ができるはずです。2つ目に、食餌を出来る限りシンプルな和食にして頂き、可能なら玄米菜食にしてもらうようにしています。参考書籍として、真弓定夫先生という小児科医が書かれた、「食育」関係の書籍や、甲田光雄先生が書かれた「腸をキレイにする」という本が役に立つでしょう。肉食と保存料を含むジャンクフードを食べていては、なかなか回復出来ません。3つ目に、可能な限り十分な睡眠をとりながら、起床時刻を定めるという方針です。夜は24時前に就寝して頂いて、10時間の睡眠をとるように指導しています。つまり、朝8時に起床したいと思うなら、22時前後には就寝するという早寝普通起きの生活です。不登校と呼ばれている、思春期うつ病、あるいは思春期慢性疲労症候群を克服するには、多くの場合、1年以上の年月と、家族の理解、協力が必要になります。最近は、熊本大学医学部教授 三池輝久先生が書いた「学校を捨ててみよう ! !」講談社+α新書という本を親御さんに読んで頂くようにしています。4つ目に、(実はこれが極めて重要な事なのですが)低体温を克服できるような生活や漢方薬、生姜紅茶などをお勧めしています。参考書籍は宝島社から発行されている、『体を温め免疫力を高めれば、病気は治る!』という安保徹先生と石原結實先生の書籍です。以上、4つの事柄の他にも、患者さんの状態によって、色々なアドバイスを行っていますが、逆に言えば、ここに挙げた4つの事柄は、回復のための基礎的方策としてほとんどすべての患者さんたちに実践して頂いていると言えます。特に、「低体温の克服」が、改善の大きな目安になります。中学生であれば、脇の下で測定した体温が36.3℃から36.5℃以上になることが、おおまかな目安だと推定しています。ご参考にして頂ければ幸いです。メールでのお問い合わせには、即答できない事が多いのですが、ご質問などがありましたら、どうか遠慮しないでまたお問い合わせ下さい。数週間の内にはお返事ができると思います。----------------------------------------------------------------------------------〒249-0006神奈川県逗子市逗子6-5-4医療法人 聖岡会 新逗子クリニック院長 石川眞樹夫電話046-873-7721FAX046-872-2457